[ 令和 3年 6月定例会(第2回)-06月15日-05号 ]
◆25番(戸塚正人) それでは、通告に基づきまして、項目1、公共施設再編計画について、2、公平な選挙実施について、3、町田市史の伝承施策について、4、交通不便地域の解消施策について一般質問を行います。
まず、公共施設再編計画についてでありますが、町田市では現在、2016年度に策定しました町田市公共施設等総合管理計画の下、各担当部署がそれぞれ所管施設の再編計画を策定しておりまして、計画を進めているところであります。このような中で、町田市議会では各計画が進むにつれて、各再編対象施設に対し存続を求める請願、要望書が提出されている、そんな状況であります。
確かに、総論賛成、各論反対というところもありますが、公共施設再編の目的や真意が施設の老朽化、公共施設のコスト削減だけでは地域住民が納得しないのも要因ではないかと感じております。公共施設の再編は、少子・高齢社会の中で致し方ない部分は重々ありますけれども、地域側から見れば公共施設という地域の拠点を失うことになり、地域コミュニティーの不足や地域のまちづくりが衰退するのではないかという懸念が出ることは至極当然のことだと考えております。
そこで、質問させていただきます。
(1)様々な部署で再編に向けた動きが始まっているが課題はあるか。また、課題への対策はあるか。
次に、公平な選挙実施についてですが、現在、新型コロナウイルス感染症の影響下にある中で、町田市では今後、7月に東京都議会議員選挙に始まりまして、衆議院の総選挙、町田市長・町田市議会議員選挙と立て続けに選挙が続いていきます。
各選挙に立候補予定者も、しっかりとしたコロナ対策をしながら日々活動されている状況と存じますが、このような中で町田市はコロナ禍で行う選挙を安全に公平に実施しなければならないと考えます。
そこで、以下の質問をさせていただきます。
(1)今後東京都議会議員選挙及び衆議院総選挙、市長・市議会議員選挙と続くが、コロナ禍においての課題はあるか。
(2)近年の選挙実施において、どの様な選挙違反を把握しているか。また、その対策は何か。
(3)投票率向上の工夫や対策はどの様なものがあるか。
次に、町田市史の伝承施策についてです。
昨年、第1回定例議会において『新町田市史』発刊の促進を求める請願が賛成多数で採択をされております。しかし、この請願の審議では、町田市側の答弁として、当面はデジタルミュージアムを充実させていくとの強調された答弁がありまして、この間、新町田市史の編さんについては特段話が進んでいるように見えませんでしたので、本会議で再度取り上げさせていただきました。
町田市史は、町田の歴史を知る上で大きな役割を担うものと考えております。しかし、町田市史は、市制10周年で編さんされ、それ以降、約50年以上も再編をされておりません。一方で町田市の歴史について詳しく知る方々の高齢化は著しく、今後、町田市の歴史を詳細に後世に伝えていくことは大いに重要な懸念事項ではないかと考えます。
そこで、以下について一般質問を行います。
(1)町田市史の伝承施策について、町田市の課題はどの様なものがあるか。
最後に、交通不便地域の解消施策についてです。
町田市は、これまでも交通不便地域の解消施策として、コミュニティバスやデマンド交通の試行など、あらゆる施策を講じてきております。町田市は、他市から来た方がびっくりするほどバス社会で、バスが鈴なりに交通しているまれな市であると考えております。
しかし、このような状況下において、コミュニティバスやデマンド交通などの施策が滞っているようにも思います。そこで、今回このような質問を取り扱わせていただいているところです。
また、昨年度以降、新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、マスコミ、メディアでも取り上げられていますが、バス事業者の経営も悪化している状況の中、路線バスの便数が町田市でも削減をされております。
これまで長く続く自粛生活の中で、バス利用者が減少したとはいえ、多くの高齢者や市民がこれからワクチン接種などでバスの利用を余儀なくされている場面で、バス路線の便数の削減は手痛い状況なのではないでしょうか。このようなバス事業者の経営状況は、町田市に限らず全国的な課題であり、早急な対策が求められていると感じます。
そこで、質問をいたします。
(1)町田市の交通不便地域の解消施策について、どの様な課題があるか。
以上、壇上からの質問といたします。
◎市長(石阪丈一) 戸塚議員のご質問につきましては、教育委員会、選挙管理委員会及び担当からお答えを申し上げます。
◎選挙管理委員長(篠崎愛治) 項目2の公平な選挙実施について、3点質問をいただきました。お答えいたします。
まず、1点目の今後東京都議会議員選挙及び総選挙、市長・市議会議員選挙と続くが、コロナ禍においての課題はあるかについてでございます。コロナ禍の選挙執行については、投票所における感染防止対策を徹底し、安心して投票できる環境を整えることが重要と考えております。
2020年の東京都知事選挙では、感染防止対策として、東京都選挙管理委員会が示した投票所・開票所における新型コロナウイルス感染症対策ガイドラインを踏まえ、対策を講じてまいりました。具体的には、投票所でのアルコール消毒液の用意、従事者の皆さんのマスク対応及び作業用手袋の着用、飛沫防止カーテンの設置、使い捨て鉛筆の用意、さらに換気とソーシャルディスタンスの徹底などを行ってまいりました。
2021年度に執行される選挙につきましても同様に実施するとともに、併せて当日、投票所の混雑緩和に向けて、期日前投票所の活用を市民に案内してまいります。
続きまして、2点目の近年の選挙実施において、どの様な選挙違反を把握しているか。また、その対策はについてでございますが、寄附の禁止及び買収に関する公職選挙法違反事件について、全国紙で報道されていることは承知をしております。我が町田市については、近年の町田市における選挙執行については、候補者のご理解とご協力により、公平公正な選挙が執行できていると認識しております。
選挙違反防止の対策でございますが、市民には候補者に寄附を求めないことの啓発活動、候補者には立候補予定者説明会で説明するなど、選挙違反等が発生しないよう対応しているところでございます。
3点目の最後の投票率向上の工夫や対策はどの様なものがあるかについてでございますが、投票率の向上に向けた対策といたしましては、スロープを設置して段差を解消するなど、投票しやすい環境の整備を行っております。
新型コロナウイルス感染防止については、先ほどお答えいたしましたとおり、安全で安心して投票に来ていただけるような対策を行っております。
また、将来の投票率の向上のために、若年層への啓発活動として、学校や福祉施設等で実際の選挙器材を使って体験する模擬投票や、町田税務署と協力して行う税と選挙講座など、政治や選挙への関心が高まるよう出前講座を実施しているところでございます。
それ以外では、新たに有権者となる18歳の方を対象に、選挙権の行使を呼びかけるとともに、併せて投票立会人の募集を兼ねたバースデーカードを送付しているところでございます。
◎政策経営部長(小池晃) 項目1の公共施設再編計画についての(1)様々な部署で再編に向けた動きが始まっているが課題はあるか。また、課題への対策はあるかについてお答えいたします。
初めに、経過をご説明いたしますと、2016年度から町田市公共施設再編計画の策定に着手いたしまして、2018年6月に計画を策定いたしました。この計画には「みんなで描こう より良いかたち」というキャッチをつけております。現在、この計画に基づいて2026年度までの短期再編プログラムに取り組んでおります。再編に取り組むに当たりましては、よりよい形をみんなでイメージしながら進めていくことを大前提としております。
ご質問いただきました課題についてでございますが、市では、再編を進めていく上での課題を3つ認識しております。
まず、1つ目の課題といたしまして、これまで以上に市民とよりよい形のイメージを共有することが必要であると考えております。公共施設の再編が総論から各論に入り、市民の方々の施設に対する思いから様々なご意見をいただいております。そのようなご意見も含めまして、再編後のよりよい具体的なイメージをみんなで考えて、共有をしていくことが重要であると認識しております。
次に、2つ目の課題といたしまして、地域の特性に応じた公共施設再編を検討していくことが必要であると考えております。建物はなくなったとしても、地域に必要な機能は引き継いでいくという考え方を持って再編を検討していくとともに、しっかりと市民の方々に説明することが重要であると認識しております。
最後に、3つ目の課題といたしまして、再編の実施に当たり、民間事業者をはじめ、様々な担い手と連携するための仕組みづくりが必要であると考えております。
これらの課題に対応するため、積極的に周知、宣伝を行うことに加え、より一層対話を深めながら、多くの皆様と再編後のイメージを共有してまいります。あわせまして、民間事業者や様々な担い手と連携するためのプラットフォームを構築してまいります。これからも、公共施設、公共空間のよりよい形を目指して再編を進めてまいります。
◎生涯学習部長(佐藤浩子) 項目3の町田市史の伝承施策についての(1)町田市史の伝承施策について、町田市の課題はどの様なものがあるかについてお答えいたします。
教育委員会では、令和2年(2020年)第1回定例会における『新町田市史』発刊の促進を求める請願の採択を受け、新たな町田市史の編さんに向けて、組織体制、費用、編さん期間など多くの課題を整理してまいりました。
特に、市史編さんに必要となる古文書について、どのようにして散逸を防ぐのかが喫緊の課題だと認識いたしまして、自由民権資料館が古文書を扱う窓口であるということをホームページやツイッター、教育委員会の広報紙を通じまして、改めて広く周知をいたしたところでございます。
◎都市づくり部長(萩野功一) 項目4の交通不便地域の解消施策についての(1)町田市の交通不便地域の解消施策について、どの様な課題があるかについてお答えいたします。
交通空白地区解消に向けた取組といたしましては、2018年、2019年に相原地区、2019年に本町田地区、2020年につくし野地区、高ヶ坂・成瀬地区におきまして、小型乗合交通の実証実験運行を実施いたしました。また、2020年11月から12月及び2021年1月から3月には、小田急電鉄株式会社と連携してオンデマンド交通「E-バス」の実証運行を実施いたしました。いずれの取組につきましても、利用者数の確保が課題でございます。
◆25番(戸塚正人) それでは、ご答弁いただきましたので、自席から再質問させていただきます。
項目2の公平な選挙実施についてから再質問させていただければと思います。
先ほど選挙管理委員長のほうからご答弁いただきましたとおり、昨年の都知事選のときから、コロナ禍の中で選挙実施をしていただいております。そういった中で、基本的には感染対策というんですか、感染防止の対策をしながら安心安全な選挙実施をしていくということだと思うんです。
今、国のほうでもいろいろ動きがあると伺っておりますけれども、今回(1)で再質問させていただきたいのは、今、陽性者というんですか、感染者が例えば自宅で2週間療養されていたり、療養施設で、ホテルのようなところで療養されていたり、または今ワクチンの接種でも、今回の一般質問で様々な方が質問されていますけれども、医療従事者の方はほぼ毎日24時間体制に近い形で従事されている方々もおります。
そういった方々の投票行為というんですか、そういったことに関してはどのようにされていく動向なのか。その辺、どのように認識されているのかというのをまずお伺いしたいと思います。
もう1点、(3)に移りますけれども、投票率の向上の工夫の部分なんですが、これもこれまでもいろんな方々が本会議の場で議論されておりました。特に今コロナ禍ということもあり、ワクチン接種でこれから様々動いていくと思いますけれども、期日前投票所の増設というのを、せっかくワクチン接種をしたりするのであれば、駅近で、町田駅の周辺で増やしていただけないかなというところが一つ、投票率の向上として有効なのではないかと思っています。
そういった意味では、本当は民間のデパートとかでやるのもいいかなと思ったんですけれども、まずは公共性の高い施設というんですか、例えば国際交流センターですとか公民館、この辺りでまずは駅前ということで期日前投票所を増設してみてはどうかなというふうに考えておるんですけれども、そこの部分の見解をまず伺いたいと思います。
◆25番(戸塚正人) ありがとうございました。今の答弁の中で医療従事者に関しましては、いわゆる投票済み証明書などを使って、あくまでやっていただきたいというところだと思います。
すみません、ちょっと確認なんですけれども、例えば感染された方、自宅療養、療養施設で2週間待機されている方ですよね。こういった方というのは、どういった扱いになっていくのかというのは、見解を教えていただけないかなと思っております。
もう1点が市民フォーラムですとか国際交流センター、生涯学習センターも含めて、投票環境の整備について研究していくということでご答弁いただきましたけれども、たしかこの話というのは、結構前にも本会議で議論されていて、そのときも多分同じような答弁だったのかなというふうに記憶をしておりますけれども、ちなみに研究をこれまでされた中で、何かネックになっているものというんですか、そういったことがあるのかどうか、その辺を研究結果も含めて、どういったところが課題なんだよというのがあれば教えていただけないかなと。よろしくお願いします。
◎選挙管理委員長(篠崎愛治) 2点再質問していただきました。
コロナ禍の陽性患者についての対応いかんという形でございますが、これにつきましては、私どもも初めて大きな感染症ということで、しかも法定による病気ということで、感染にかかっている、また陽性の間は出てはいけないということで、国会等の、また総務省等がどのような対応をしていくのかという形で注視しているところでございますが、国会の議論の様子、また総務省、都選管等の連携を密にしながら、大切な一票でございますので、できる限り投票ができるということであれば、町田市選挙管理委員会としても適切に対応していく、このような決意で臨んでおります。よろしくお願いいたします。
期日前投票所の場所について、どのような検討をしてきたのかという大変厳しいというか、内容の深いご質問をいただきました。私どもは、こちらのところについては、議会の皆様から再三質問をしていただいて、その都度真剣な議論というか、研究を行ってまいりました。
一般論ということでございますれば、ちょっと駅から近いわけですけれども、町田市の市役所の期日前投票所は1階で今のところは実施をさせていただいておりますけれども、そこと同じような距離で、距離も同じであって階数がちょっとエレベーターでたくさん上らなくてはいけないとか、それからもう一つの施設につきましては、学習施設という形で大変利用されている方が強い気持ちで、この学習時間はぜひ確保してもらいたいという形で熱心に日にち等を確保されていらっしゃるわけですね。突然の選挙ですから、そこを空けてくださいということについても、様々な角度からさらに検討していかなくてはいけないのかな、このような形で慎重に研究をしているところでございます。
◆25番(戸塚正人) ご答弁いただきましてありがとうございました。そんなに怒ってもいませんし、厳しく言っているつもりもありませんので、ぜひ前向きにご検討いただければなと思いますし、こういった国際交流センターとか公民館とか生涯学習センターは、私もよく使うんですけれども、一つのネックとしてはWi-Fi環境というんですか、ネット環境がすごく悪いなというのがいつも感じているところなので、もしその辺がネックであれば、ぜひ予算措置等も要望していきながら、検討をより深めていただきたいなと思っております。
(2)は少し厳し目というか、厳しく質問させていただければと思いますけれども、様々寄附の話とか、そういった選挙違反の話も伺っておりますけれども、今回、今までここ近年、選挙を見ていて違反ポスターというんですか、ポスターの違反があからさまだなというのをすごく実は実感しているところなんですよ。
ここの議場にいる方は大体分かるとは思いますけれども、相当数の違反ポスターが貼られておりまして、今までも選挙管理委員会の方々と話もしておりましたけれども、現状の対応としては、例えば1,000枚違反ポスターがあったとしても、一件一件通報があったときに撤去命令をしないといけない。そういった対応しかできないということなんですよね。恐らく撤去命令が来て、分かりましたといってゆっくりゆっくり対応していって、そのまま選挙期間が終わる、多分それの繰り返しだと思うんですね。
私が危惧しているのは、こういったことがまかり通っていくと、ほかの候補者は、もういいんだと、別に撤去命令が来たら外せばいいんだから、そのままにしたっていいんじゃないかということになりかねない、いわゆる成し崩し的に違反がどんどん蔓延していく。これからどんどん選挙が続くわけなので、そういった考えの選対が増えていくといけないんじゃないかなと思って、今回質問させていただいているんですよ。
制度上の確認を一つさせていただきたいんですけれども、例えば該当選挙の半年前から、個人ポスター、いわゆる候補者が1人で写っているポスターですね。これは多分貼ってはいけなくなるという認識で私はいるんですけれども、そこは間違いないのかというところですね。
あと、選挙期間の告示に入った以降ですね。衆議院は証紙のポスターもありますのでイレギュラーですけれども、基本的にはほかの選挙については、いわゆる2連のポスターですね。街頭演説会のポスターについては貼ってはいけない、そういうことでよろしいんですよね。そこの確認をまずさせていただきたい。
◎選挙管理委員長(篠崎愛治) 選挙期間中の撤去漏れのご質問をいただきました。ご指摘のとおり、各級選挙におきましては、指定日を過ぎてからの個人ポスターの貼り出しということについては禁止をされておりまして、また選挙になりましたら掲示板等に、また特殊な証紙を貼ったポスター以外は全部撤去をするということはご指摘のとおりでございます。
特に議員がおっしゃったように、選挙期間中も本当は撤去しなければならないというポスターが目立つということがございますけれども、私ども選挙管理委員会としても、撤去命令を出すべきポスターについては、捜査機関と適宜連絡を取り合って、捜査機関についても非常に力を入れて、そちらのところについては重点的に対応している。このような形で近年における捜査機関については認識しているものでございます。
また、併せて私どもは立候補予定者の説明会等が、こちらのところの町田市で行われる場合、都議会議員もそうでございますけれども、そのような場合につきましては、事前の説明会、また昨日から明日まで行われている事前審査のときにも、告示日のうちに全てポスター等は取り外してくださいということで各陣営にお願いをしているところでございます。
また、ホームページ等を通じても、皆さんに公平公正かつ適正な選挙執行に向けて取り組んでいくような形で啓発も行っておりますので、総合的な立場から、町田市におきましては明るい違反のない選挙が行われるよう取り組んでまいりたい、このように決意をしております。また、取り組んでまいります。よろしくお願いいたします。
◆25番(戸塚正人) 今ご答弁いただいたということで、今いろんな選挙のポスターが貼られていますけれども、少なくとも9月もしくは10月に予定されている任期満了で行われる衆議院絡みの今の個人ポスターというのは違反だということが分かりました。
私は、先ほど冒頭で言ったとおり、1件1件撤去命令をしてやるしか今はないんですけれども、これは違反ポスターだよということをもう少し市民に知ってもらう必要があるんじゃないかなと思っているんですよ。貼ってもらっている方々というのは、あまりそういったところを知らない方が多分多いんじゃないかなと思いますし、良心で皆さん貼っていただいているので、そういった方々に僕は失礼だと思うんですよ。候補者の側も、貼ってもらっている側も。
なので市民の方々に、告示を過ぎたら、こういったポスターはいけません、当該選挙の半年前から、こういうポスターは貼れなくなるので、そういったポスターを見かけたら、それは違反ポスターだという認識を市民の方々に持ってもらうということは非常に重要なことではないかなと私は思っております。その見解を最後に選挙管理委員会のほうに伺って、この項目を終わりたいと思います。
◎選挙管理委員長(篠崎愛治) 突然の最後の質問についてでございますけれども、質問をいただきました。私も、そのような啓発というのは非常に重要だなと。特にポスターを貼られた方については、選挙ということで公の制度に関わる運動でございますので、勝手に自分の塀とか持ち物に貼られている政治活動のポスターをはがすと違反になるのではないか、法律に触れるのではないかという形で、嫌々ながら選挙があってもずっと貼られているので、取りに来ないからどうしよう、そういうようなお声も聞くこともございます。
でも、そのたびに、そうではないんですよという形で、明るい選挙推進委員の皆さん、また選管のメンバーの我々が、その都度そういうお声を聞くようなことがあるわけですけれども、事務方とそこら辺の問題についてホームページ等で、そちらのような形式のお知らせが確度を持ってできるのかどうか、これについては大至急検討させていただいて、必要ということであれば、私どものホームページまたは選管のホームページ等で掲載をさせていただいて、明るい選挙を推進していくことも必要だなと。選挙管理委員長の個人の意思として、今回この場では申し上げますけれども、真剣に検討させていただきたいと思います。よろしくお願いしたいと思います。
◆25番(戸塚正人) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いいたします。
ちょっと時間がなくなってきたので、項目3と項目4、一括して再質問させていただきたいと思います。
まず、町田市史の伝承施策につきまして、先ほどご答弁いただきました。請願の採択を受けまして、編さんに向けて組織体制、予算、編さん期間などの多くの課題を整理してきたということなんですけれども、1点伺いたいのは、今回課題の整理をしてきたと言われる組織体制ですね。あと、費用、編さん期間などというところの部分は、どういったことを検討してきたのか、そこの部分を教えていただきたいと思います。
もう一つは、ご答弁にもありましたとおり、古文書等の散逸を防ぐというのは喫緊の課題だと私も思っていまして、特に今コロナ禍で自粛生活が続いています。ほかの議員も結構ごみが増えたんじゃないかとかいろいろと言うとおり、市民の皆さん、家の周りの整理を結構するんですよね。あと、私も建築家の息子ですけれども、結構リフォームをしたりするケースというのは、ずっと自粛をしている中で生活環境が変わってきていますので、するケースというのは結構多いそうなんですね。
そういった中で、古文書の散逸というのがすごく懸念されているんですけれども、今、広報等で散逸をしないように、古文書はありませんかということで発信して、収集するように努力はしていただいているということなんですけれども、もう少し地域に出て実際に話を聞きながら収集するような努力というのは必要なんじゃないかなと思うんです。そこの部分の見解を伺いたいと思います。
項目4の交通不便地域の件なんですけれども、コミュニティバスやデマンド交通、小型乗合交通、いろいろしているんですけれども、大体課題として、先ほど答弁がありましたとおり、利用者数の確保というのがすごく課題になっているなというところで、そこでうまくいかなくなったケースというのが散見されていると思います。
私も、今後、交通マスタープランの再編もありますけれども、もう少し用途専用のデマンド交通というか小型乗合交通、例えば買物専用の乗り物ですとか、病院専用の乗り物とか、そういった少し個別的なものに切り替えていくのも一つありなのかなと思っているんですけれども、その辺の見解を教えていただきたいと思います。
◎生涯学習部長(佐藤浩子) まず、どのような検討をしてきたのかということだと思いますけれども、編さん事業がスタートするまでの準備期間につきましては、2年から3年ほどかかるのではないかということ、それから編さん事業には約10年の期間が必要ではないかというようなことをいろいろ議論してまいりました。
それから、費用につきましても、他市の状況などを見ますと、かなりの費用を要することが改めて分かった状況でございます。約7億円から8億円ほどの費用を要するのではないかということで、今時点では試算をしているところでございます。
また、教育委員会では、2021年に町田市立自由民権資料館のあり方見直し方針というものを策定いたしました。その中で学芸担当職員の役割を強化し、考古・歴史・民俗資料の一体的な活用を促進するとともに、新たな市史編さんに向けた準備を行うということを明記してございます。まずは古文書等地域の歴史を伝える貴重な資料の発掘ですとか整理をしっかりと行っていくため、学芸担当職員が資料整理に注力できる組織体制を構築してまいりたいと考えております。
また、古文書の散逸防止に向けましては、自由民権資料館では地域の歴史調査を定期的に行っております。その際には、市民の方がお持ちの古文書などにつきまして、保管状況の確認を行ってまいりました。また、古文書に関する相談も随時行っているところでございますが、今後は市内各地域に出向いていくとともに、各地域において歴史、文化の保護活動などをしている団体の皆様とも積極的に情報共有をしながら、古文書の散逸防止に努めてまいりたいと考えております。
◎都市づくり部長(萩野功一) 今後、用途専用のいろんなデマンドですとか買物とか、そういったものに切り替えていく必要があるということの見解はということでございますが、今までやってきたデマンド交通とか様々なものについては、やはり利用者が少ない。これらを増やしていくということを考える中では、今ありましたように、例えば買物ですとか公共施設、こういったものと連携をした上で利用者を増やしていくということが必要だと思っております。
町田市としましても、現在、都市づくりのマスタープランを検討しておりますので、この中でも様々な主体ですとか手法、あと、いろんな連携も含めて地域交通の在り方を考えていきたいと思っております。
◆25番(戸塚正人) ありがとうございます。
では、最後に町田市史の再編についてなんですけれども、今ご答弁がありましたとおり、編さん期間ってすごくかかるんですね。費用がかかるので、本当は市制60周年でやっていただきたかったなというのが本音なんですけれども、次は70周年ということで、もうそこが最後のチャンスかなと僕は思っています。
そういった意味では、今ご答弁できるか分かりませんが、そろそろ再編に向けてのスケジュールというんですか、計画を立てていただきたいなと私は切に思っているんですが、そこの部分についてのご回答をいただきたいと思います。
あと、交通不便地域の解消についてなんですが、壇上でも申し上げましたとおり、今、バス事業者の方はすごく経営不振というか、経営が悪化をしています。これはいろいろニュースでも私も見ています。
私が住んでいる金森でも、南町田グランベリーパーク駅から町田駅の路線バスについて便数を増やしてくれとずっと要望がありまして、私も本会議で質問してきたんですが、まずはバス事業者側の運転手の不足というところと、今、経営悪化ということで、ヒアリングでも聞いたら、いや、逆に便数が減らなくてよかったですねみたいな、そういった状況なんですね。すごく悲しい気持ちになったんですけれども、ほかの自治体だとバス事業者に対するいろいろな支援策というのをやっている自治体もあるように私もニュース等で見ています。
今日は、明日そちらの施策の答弁は山下議員のほうでされるということなので意見にとどめておきますけれども、そういったことも含めてバスの便数がコロナ禍で減ってしまっているんですが、ぜひそういった援助も加味しながら、その代わり将来的には便数を戻してくださいよということで、そういったこともできないかどうか検討していただきたいなと思っています。そちらの答弁は明日いただけるということなので、それを私の答弁だと思って聞いていたいと思っています。
ということで、まずは町田市史のお話だけご答弁ください。
◎生涯学習部長(佐藤浩子) 先ほどもご答弁差し上げましたが、市史編さんには組織体制、編さん期間、費用など多くの課題がございます。コロナ禍であることやデジタル化が急速に進展している今般の社会状況、こういったことも考慮しながら課題を整理する中で、編さん時期についても検討していく必要があると考えております。
◆25番(戸塚正人) ぜひ積極的に検討していただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いします。
それでは、最後に項目1の公共施設の再編計画について再質問させていただきます。
るるご答弁をいただいたんですけれども、まず一つ、私もこれまで様々な請願審議に携わってまいりましたけれども、一つの課題として地域住民との対話という部分があるのかなというところが一つ。
もう一つは、しっかり庁内で公共施設の再編計画について横の連携がどこまでできているのかなというところが少し疑問に思ったものですから、今回通告をさせていただいたんですけれども、庁内の連携ですね。特に各部署でいろんな計画がありますけれども、そこの計画同士の横の連携というのはどのようにされているのかというのを教えていただきたいと思います。
◎政策経営部長(小池晃) 具体的には、町田市公共施設再編計画を6月に策定したということで先ほどお答えしましたけれども、同年8月には公共施設等マネジメント委員会を設置しています。この委員会は、副市長、教育長、部長が委員となっておりまして、再編の進捗状況等を共有及び議論しております。
また、委員会の下には課長級の部会や担当者による作業部会も設置しております。案件によって適宜開催しております。
◆25番(戸塚正人) ありがとうございます。町田市の公共施設等マネジメント会議、私もいろいろ議事録を読ませていただいたんですけれども、その中で市長が第1回の会議のときに冒頭で、今回のこの会議でただ単に論理的な合理的な議論ではなくて、納得感を得られる考え方を議論してほしいということで述べられております。市民は、理解はするだろうが納得が一番重要だということで、理解ではなく納得を重要視してくれと、そういったことで申しておりました。
また、第3回のときの市長のご挨拶でも、やはり市民というのはコストダウンだけでは理解はしても納得はしないだろう、このように言われております。そういった意味では、現時点を見てみると、例えば図書館、あと今回も小学校の再編の件で1件出ていますが、様々な請願や要望書というのが市のほうに提出されていると思います。
このような状況というのは、先ほど私がお話しした市長のご挨拶で、この会議に求めているものですね。そういったことを考えると、現状が果たして想定内なのか、想定外なのか、その辺は町田市としてはどのように認識をしているのか、そこの見解をまずは教えてください。
◎政策経営部長(小池晃) 今の進捗状況が想定内か想定外かということなんですけれども、請願が出て、それが採択されたというのは、やっぱり想定外だというふうに認識しております。
◆25番(戸塚正人) 今、想定外と言いましたか。聞き取れなかったので、想定外で。そうだと思うんですよ。私も、公共施設の再編というのは、今の社会状況、財政状況を見れば、当然やっていかないといけないことだという認識は持っていますし、反対はしていません。
しかしながら、市長が言われるとおり、理解ではなく納得を優先しろと言われているのと一緒で、私もこの間いろいろ反対意見を持っている住民の方々と話をしていても、今後、公共施設の再編を進める上ですごく重要なのは、やっぱり対話と提案だと思うんですよ。どんどん市のほうから、ただ施設の存廃だけではなくて、コストの削減のためにやらなきゃいけないんだというところも大事なんですけれども、今回、公共施設の再編をすることによって、地域は、この施設はなくなるけれども、こうなっていくよという部分の提案が少し弱いのかなというところを私はすごく感じています。
例えば図書館の件で言えば、図書館のアクションプランの中には、今後は学校の図書館をもっと充実していきますよとか、移動図書館をもっと充実していきますよというのがしっかり対案として書いてあるんですよ。鶴川の図書館の存廃のときに、説明するときに、そこまでしっかり提案しながら説明できたかというところがすごく重要だったんじゃないかなと思っています。
今後、小学校も、これから統廃合で早速進んでいきます。請願も1件出ていますけれども、ただ学校がなくなるだけでは地域住民も心配ですよね。当然、防災の拠点であり、地域の活動の拠点でもありますから、やはり地域の特性で、例えば私が住んでいる南地区ではすごく待機児童が多い。ステーション保育を使ってやろうとしても、30分圏内にないので難しい。だから、小規模保育を充実していくにとどまっているんですが、例えば小学校がなくなるけれども、保育園をつくるよとか、鶴川であれば、鶴川図書館がなくなる代わりに今度、統廃合をした小学校は学校の図書館を充実させて地域開放できますよとか、そういった提案型もしっかりしていかないと、今後もこういった住民と町田市のあつれきというのが生まれていくだけではないかなと、そういうふうな懸念を感じています。そこの部分についてご見解をいただければと思います。
◎政策経営部長(小池晃) 今ちょっと学校の話が出ましたけれども、学校の跡地を含め、未利用になった土地については効果的に活用することが必要だと考えております。そのためには、その公共施設だけで考えるのではなく、もっと広い範囲で検討する必要があると考えております。先ほどから議員もおっしゃっておりますが、各部がしっかりと連携して一体となって再編を進められるよう情報の共有、検討を進めていきたいというふうに考えております。
◆25番(戸塚正人) ぜひお願いをしたいと思います。
この会議で市長も、例えば統廃合で残る学校に、その地域に不足している機能を取り入れられないかということで提案をされていたりしているわけですね。そういった提案をしながら市民に説得をしていく、納得をしてもらうというのはすごく重要ではないかなと思っていますので、そこに注力をしていただけないかなと思います。
もう一つは、対話をするタイミングなんですけれども、計画ができてこうなりますというときに大体計画が出ると、やっぱり住民というのは目にしたときに、どうしようかとなるので、根回しじゃないですけれども、いろいろ地域に初めからお伺いを立てながら相談していく、そこで対話を事前にしていくということがすごく重要じゃないかなと思うので、この間、学校教育部の方とヒアリングしていても、その辺、すごく事細かに細やかな対応をしていただいていますので、ぜひそういった体制で、庁内全体で公共施設の再編を進めていただきたいなと思いますので、最後にその辺、市長の見解を伺って終わりにしたいと思います。
◎市長(石阪丈一) 職員の活動というのは、得てして論理で説明をします。住民のほうは別に論理で勝てるとか負けるとかというのは、なかなか勝てないわけで、それでは勝ち負けが決まってしまうわけですね。住民の方は、感情とか自分が背負ってきた長い歴史とかいろんなものがありますから、そこは感覚の問題であります。それは議員がおっしゃるとおり納得感なんですね。そこを注意しないと、これは一方的な話になっちゃうので、そこは最初のマネジメント委員会でも職員に対してはお話をしました。一旦そういう意味では受け止める。それから、何か提案ができないかと考える。そういうことは議員がおっしゃっている対話の中からしか出てこないので、そこのスタンスは教育委員会に限らず、いろんな再編の中でありますので、努力していきたいと思います。