[ 令和3年12月定例会(第4回)-12月02日-02号 ]
◆25番(戸塚正人) それでは、通告に基づきまして、項目1、(仮称)国際工芸美術館整備計画について、項目2、南地域の諸課題について一般質問を行います。
まず、(仮称)国際工芸美術館整備計画についてです。
これまでも本会議の場で多岐にわたりまして議論させていただいておりますけれども、この間、国際工芸美術館整備計画においては、地域住民や関係諸団体などから様々なご意見や要望が町田市に寄せられてまいりました。このような中で、9月議会において、市長は改めて基本設計内容について地域住民や関係団体との協議を行い、整備計画について柔軟に対応するということで意向を示されました。私もこれまでも申し上げてまいりましたとおり、この整備計画を進めるには、芹ヶ谷公園周辺の地域住民や利用者団体を含む関係諸団体との合意形成が絶対的に不可欠であると考えております。
現在進められている協議内容について注視をしているところでありますが、再度、今回、質問通告をいたしました。
そこで、この件につきまして質問いたします。
(1)芹ヶ谷公園近隣の地域住民や利用者団体等との協議の進捗はどうか。
(2)協議を経て基本設計内容の変更部分はあるか。
(3)今後の進め方については、どの様に考えているか。
続きまして、2項目めの南地域の諸課題についてですが、この項目内容につきましては今期4年間、私が地域の課題として本会議で取り上げてきた内容でもあります。南地域は2019年に南町田のグランベリーパークがオープンして以来、南町田グランベリーパーク駅に急行が止まるなど、市内外から多くの方々が来場するようになりました。まさしく町田市の南の玄関口と言うようにふさわしい町となってきたと思っています。
しかしながら、その分、多くの課題があるのも事実でありまして、南町田を中心にマンションも多く建ち並び、その影響で待機児童も多くなっております。また、団地も多く、高齢化が進んでおり、高齢者の方々の交通手段についても多くの課題を日頃から聞いています。また、なかなかまとまった土地がないことから、するスポーツの環境の課題も多く、スポーツ難民が多く発生している地域でもあります。
このような南地域の課題について、この4年間、本会議でも取り上げてまいりましたが、その進捗についてお伺いしたいと思います。
(1)南地域の待機児童解消に対する取組みは。
(2)南地域の交通不便地域に対する取組みは。地域内の交通に関する考え方を伺います。
(3)境川金森調節池整備計画における課題はあるか。
(4)南地域のスポーツ環境への対応について。
(5)南町田グランベリーパーク駅駐輪場整備の進捗は。
以上、壇上からの質問といたします。
◎市長(石阪丈一) 戸塚議員のご質問にお答えをいたします。
私のほうからは、項目1の(仮称)国際工芸美術館整備計画についてにお答えをいたします。
まず、(1)の芹ヶ谷公園近隣の地域住民や利用者団体等との協議の進捗はどうかというお尋ねでございますが、9月以降、地域の方々と具体的にテーマを決めまして懇談会を進めてまいりました。9月16日には芹ヶ谷公園の在り方や、多くの人を迎え入れる公園としての在り方といったテーマで地域の方々と話合いを行いました。芹ヶ谷公園は地域の方々にとっての憩いの公園であります。また、市内外から多くの人が訪れる公園でもあります。多くの人々にとって何度でも訪れたくなる公園であり、町田市の顔となる公園である、そういったビジョンを改めて共有させていただいたところであります。
また、様々な人が訪れる、つまり、様々な利用者の多様性を受け止められる公園として、もみじ園や、その他の雑木林も含めた緑の維持管理の在り方、あるいは公園を安全安心に利用してもらうための整備の在り方などにつきましても話をしてまいりました。9月27日には、中心市街地から芹ヶ谷公園及び2つの美術館へのアクセスといったテーマで、中心市街地から公園、そして美術館に向かう利用者をイメージしながら、公園にどのルートから入ってくるのか、あるいは公園内をどのように歩いて楽しんでいただくのか、そして、バリアフリールートをどのように確保すべきかといったことにつきまして話合いを行いました。
また、懇談会の場だけではなく、日頃から担当の職員が地域へ出向き、話合いや意見交換を行うことでコミュニケーションを深めているところであります。芹ヶ谷公園を一緒によくしていこうですとか、プロジェクトをよりよいものにしていこうという思いを共有させていただきながら対話を重ねているところであります。
次に、(2)の協議を経て基本設計内容の変更部分はあるかについてでございますが、前回、第3回定例会、9月の定例会におきまして、基本設計の内容につきましては変更の余地があるという認識だとお答えをしたところであります。今まさに地域の方々と、そういった話合いを継続しているというところでございます。
それから、(3)今後の進め方については、どの様に考えているかというご質問でございます。
懇談会に参加されている方々からも、市とコミュニケーションを取りながら、これからも一緒に考えていく、そういうプロセスを大切にしてほしいというふうな意見をいただいております。これからの話合いのテーマにつきましては、整備計画の内容についてはもちろんでありますが、先ほども申し上げましたが、地域の方々と一緒に考え、一緒に取り組む公園の維持管理、そして、将来の運営の在り方、こういったことについても重要なテーマであるということで、引き続き地域の方々と話合いを行っていきたいと考えております。
その他の項目につきましては、担当からお答えを申し上げます。
◎子ども生活部長(神田貴史) 項目2の南地域の諸課題についての(1)南地域の待機児童解消に対する取組みはについてお答えいたします。
南地域の保育ニーズへの対応につきましては、2021年4月時点における待機児童の状況を踏まえ、2022年4月開所に向けて小規模保育所1園の整備を行っております。今後につきましては、2022年度に第二期町田市子ども・子育て支援事業計画の中間見直しを予定しており、待機児童の状況を見ながら、引き続き対策を進めてまいります。
◎都市づくり部長(萩野功一) 項目2の(2)の南地域の交通不便地域に対する取組みはについてお答えいたします。
町田市における地域内交通の考え方につきましては、町田市都市づくりのマスタープランの交通分野におきまして、「地域の中を快適に移動できる『小さな・ゆったりとした』交通を生み育てる」ことを施策の柱の一つに掲げております。
取組の方向性といたしましては、グリーンスローモビリティなど、地域の中を快適に移動できる様々な手段や環境を生み育てることと、福祉施設の送迎車両をはじめとした地域にある輸送資源を活用して移動しやすくする仕組みを生み育てることなどを目指しております。
◎下水道部長(荻原康義) 項目2の(3)の境川金森調節池整備計画における課題はあるかについてお答えいたします。
市の取組状況といたしましては、2021年10月23日、境川金森調節池の上部の利用に向けた住民説明会を開催いたしました。説明会を開催した日から11月5日まで、メールなどにより市民の方々から意見を募集し、スポーツに限らず誰もが利用できる施設や、スポーツ利用ができる施設をつくってほしいなどのご意見をいただきました。
今後の予定といたしましては、境川金森調節池の上部の利用について、市の方針や、説明会及び意見募集でいただいた意見に対する市の考え方を2022年1月に境川金森調節池の近隣町内会や自治会へ説明するとともに、市のホームページにて公表いたします。
次に、上部の利用に関する市の方針としては、調節池の維持管理をするための施設である管理棟や通行に必要な道路などを配置いたします。これら調節池の維持管理などに必要な施設のほか、町田市スポーツ推進計画19-28や、町田市緑の基本計画2020に基づき、市民のレクリエーションの場や憩いの空間として活用し、スポーツ利用を中心とした施設として整備する市の方針や、説明会及び意見募集でいただいたご意見を参考に、運動ができる公園用地を最大限確保して配置いたします。
また、公園の利用に向けた今後のスケジュールとしては、2022年度に基本計画を策定し、2023年度に基本設計、2024年度に実施設計、2025年度に工事を行い、2026年度の利用開始を目指しております。基本計画、基本設計、実施設計、工事の各工程において適宜説明会を行い、市民の方々から意見を聞きながら、利用開始に向けて進めてまいります。
◎文化スポーツ振興部長(篠崎陽彦) 項目2の(4)南地域のスポーツ環境への対応についてお答えいたします。
市では、町田市スポーツ推進計画19-28において4つの基本目標を掲げ、施策を展開しています。この基本目標の一つである「スポーツ環境の充実」を達成するため、大規模スポーツ広場を公のスポーツ施設へと整備する事業を進めております。
現在、南地域においては、2021年、今年の7月から成瀬鞍掛スポーツ広場を運動ができる公園として整備しており、2022年、来年4月の供用開始を予定しております。
また、先ほどお答えしたとおり、境川金森調節池の上部利用については、運動ができる公園として整備を予定しています。町田市スポーツ推進計画19-28では、さらに「スポーツへの参加機会の充実」という基本目標を達成するため、ボール遊びができる公園などの情報が掲載されたスポーツマップの作成、活用を進めており、南地区、高ヶ坂・成瀬地区のスポーツマップを作成し、2021年、今年の4月には周辺にある小学校12校の児童に配付いたしました。配付先である小学校の校長先生からは、児童がスポーツに触れるきっかけとなるよい取組であるとの感想をいただいているところでございます。
◎道路部長(神蔵重徳) 項目2の(5)南町田グランベリーパーク駅駐輪場整備の進捗はについてお答えいたします。
南町田グランベリーパーク駅周辺には、南町田グランベリーパーク駅北口地下自転車駐車場641台と、グランベリーパーク駅自転車駐輪場1,230台がございます。また、2019年度に開始した民地や歩道橋の下などの小規模なデッドスペースを活用した駐輪場シェアサービス事業による62台分の駐輪場がございます。
これらにより、現在、南町田グランベリーパーク駅周辺には合計1,933台分の駐輪場がございますが、今後も駐輪場の確保を進めてまいりたいと考えております。
◆25番(戸塚正人) それぞれご答弁いただきましたので、再質問させていただきたいと思います。
まずは、項目1の国際工芸美術館整備計画についてなんですけれども、この間、9月に入り以降、地域の方々との懇談会を始めたということで、その詳細についてご答弁をいただきましたけれども、今回幾つか、その進捗の中身についてお尋ねをしたいと思います。
1つは、まずその前に、9月議会におきまして、今の実施設計の状況というか、今、実施設計は止めている状態でありますということでご答弁いただいたんですけれども、その状況は変わりないかどうかというのを確認したいと思います。
というのは、今、懇談会で地域の方々と、これからいろいろ関係諸団体の方とも協議を進めるでしょうけれども、特段の町田市としてのタイムリミットというのは、やっぱり協議している中では、僕はあまり具体的にリミットを設けないほうがいいと思っているんですけれども、そこについて、再度ちょっと確認をさせていただきたいと思います。
もう1点が、これまで地域の要望書をいろいろ読ませていただくと、大きく2つ、今エレベーター設置の箇所について、いわゆる地域の生活道路として、通路として使うエレベーターの部分、それから、先ほど答弁にも例で挙げられていましたが、もみじ園のスロープの部分について、いろいろ意見書、要望書を見ていると関心が非常に高いというふうに思っていますけれども、こちらの協議進捗については現在どのようになっているのか。その協議内容につきまして、市としての考え方、そこについてお伺いをしたいと思います。
◎市長(石阪丈一) 2点、お尋ねいただきました。
1つ目は実施設計の状況ですが、従前お答えしているとおり、実施設計については今止まっている、正確に言うと、止めている状況でございます。
2番目は、幾つかの議論の中でどうなっているかということなんですが、2つ、もみじ園側のほうに来るアクセスの仕方、言葉で言うとブリッジという言葉が出ていますが、橋なんです。これについては最初から議論がありまして、再検討していただきたいということでありますので、それについてはこれから考えてまいりますということで、もうお答えをさせていただいております。
それから、エレベーターについてはまだまだこれから議論がありますので、この後どういうルートにするか、そういったアクセスの仕方についても話合いを続けていくということで合意をしております。
◆25番(戸塚正人) 今の答弁を聞いていると、しっかりそこの部分については懇談会の場ですとか、職員の方々が地域に行かれた中で詰めてきているのかなということで、煮詰まって落としどころをつくるまでは、もう少し時間がかかるかなと思っていますけれども、ぜひこちらについては、本当に地域住民や関係諸団体の方々が一番関心がある部分ではないかと、私もこの間、いろんな方々とお話をしている中で感じているところなので、ぜひ地域に寄り添う形で考えていただきたいと思っています。
もう1点、これは現状の課題として感じているんですけれども、先ほど来、市長の答弁にもありましたとおり、基本的に、もみじ園ですとか、エレベーターの件ですとか、いわゆるこの計画の在り方、そういった総論の部分が大きくテーマとして協議されているのかなというところなんですけれども、やはり今回の件というのは、例えば、版画工房の件とか、喫茶けやきをどうするかとか、様々多岐にわたっているわけです。
今現状としては、冒頭、市長の答弁があったような内容を中心にやられていると思うんですけれども、今後、答弁でも少し触れられておりましたが、懇談会のほうでも今後の予定ということで、例えば、公園の活用の仕方とか、体験工房をどうするかとか、そういった中身も今後、検討のテーマとして挙げていくということでなっていると思いますけれども、こちらの考え方については、当然もう12月ですので年明け以降になろうかと思いますけれども、今やっている検討内容だけではなくて、今後もそういった工房等については協議を重ねていくという考え方でよろしいかどうかについて、1点お伺いをしたいと思います。
また、今後、体験工房の部分とか、国際版画美術館内をどうやっていこうかという部分でいろいろ協議していく中で、なかなか今の地域の方々だけでは協議が進まない中身になってくると思うんですよね。利用されている方とか、実際にそこを専門として知っていらっしゃる方々を巻き込みながら協議をしていかないと、なかなかいい議論にならないと思うんですけれども、その辺の、今の協議をされている方々以外に、テーマによってはメンバーとして増やしていくとか、そういったお考えはあるのかどうか、お伺いしたいと思います。
最後に、今、地域の方々代表で主に協議を行っていると思いますけれども、随時タイミングを見て、協議の場に参加されていない方々、市民の方々に対する説明会とか意見交換会なども、地域の一致した、市と一緒に取り組んでいるという意味では、私はそういった場面も必要になってくるのかなと思っています。
これは今、地域の代表として協議に参加されている方々も、やっぱり今回の計画というのは非常に大きい案件でありますので、そういった意味で多少なりとも、こういった重責の緩和などの意味合いも込めまして、協議する場、説明会を開くとか、意見交換の場を開くとか、そういった場面も必要になってくるのかと思っているんですけれども、そこの必要性についてお答えいただければと思います。
◎市長(石阪丈一) 3点、ご質問をいただいたと思います。
少し広く視野を取ってということで、今回の件は、公園の在り方の問題と美術館の在り方の問題、複合しているわけであります。そういう意味では、特に公園については、最初からテーマとしてどうするかという議論じゃなくて、実際に国際工芸美術館の議論の中から公園の話が一緒に出てきているという形になっているんです。そういう意味では、先ほど申しましたが、公園への維持管理とか、地域住民の参画とか、そういったことを我々としても重視していきたいと考えております。特に周りに住んでいる、つまり生活者の視点を重視して少し議論をしなきゃいけないというふうに思っています。私自身は町田市の顔だというような言い方をしていましたが、生活者の視点というのも大事ではないかと思っております。
それから、ちょっとここは別の話でありますが、体験工房という言い方をしておりましたが、一応、体験工房という考え方は、実はガラスと陶器、陶磁器、そちらの呼び名でありまして、版画については体験ではなくて、現在、国際版画美術館にある水準をきちんと維持するというのが大きなコンセプトですので、ネーミングとして体験というのは、それとちょっと合っていないんじゃないかということで、最近は使わないようにしております。
それから、2点目のメンバーの問題です。現在、芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの皆さんとお話をしております。当然ですが、地域の皆さんが代表というような形で入っていただいております。ただ、私どもが芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークのメンバーを誰にするということを決めているわけじゃなくて、芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの皆さんがメンバーについては決めているわけです。
お尋ねの、少し追加をするというか、そういったことも必要かと思いますが、ただ、利用者の皆さん、特に国際版画美術館でも工房の利用者の皆さんと一緒に話をするのは、テーマが少しずれているところがありますので、それはそれで既にお話合いもさせていただいておりますし、これからも芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークのメンバーということではなくてお話合いを続けていきたいというふうに思っております。
それからもう一つ、最後ですが、広く地域住民の参加を得たらどうかということでありますが、このあたりは、もちろんここの議論を主体的にというか、中心的に担っていただいている先ほどの芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの皆さんと相談をしないと何とも言えないんですが、これから、お話しのように、少し説明なりご意見をいただく機会を広げていくという趣旨は大事でありますので、その辺は芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの皆さんと話合いをしながら、そういう場を広げていくという方向で検討させていただきたいと思います。
◆25番(戸塚正人) 分かりました。懇談会の今後の予定を見ましても、やっぱり工房の話、どういうネーミングになるかは分かりませんけれども、そういった中身について、なかなか今代表で来られている方々が全て網羅して充実した協議を、責任感を持ってやるというのもかなり重責であるんじゃないかなと私は思っています。
なので、ぜひその芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの方々で、このテーマにはこういう方々が必要であると判断された場合は、そこは町田市としても、そういった協議の場に参加してもらうというのは柔軟に対応していただきたいと思っておりますので、そこの部分だけ最後にご答弁をいただいて、この項目については終わりにしたいと思います。
◎市長(石阪丈一) 先ほどご答弁申し上げましたが、既に工房の利用者の方々からはかなりいろんな意見をいただいております。そうしたことも説明をいたしましたが、これからもそういう場を設けていきたいと思います。ご提案のありました臨時の参加者、そういったことというのは、話合いの内容を広げるという意味では非常に大事ですので、芹ヶ谷公園・文化ゾーンネットワークの皆さんとその点をこれから協議させていただきたいと思います。
◆25番(戸塚正人) ぜひそのような方向で、とにかく柔軟に対応していただきたいと思っています。
続きまして、項目2番目の南地域の諸課題についてお伺いをしたいと思います。
先に、交通不便地域の部分と駐輪場の件について再質問させていただきたいと思いますけれども、交通不便地域に対する取組ということで、私もこの間、コミュニティバスとかデマンド交通とか、いろんなご提案を申し上げてきたんですけれども、やはりなかなか進んでいかないというのもありますし、時代としても、やっぱり定刻定路線、または採算性が求められる事業としては、今の時代、なかなか細やかな地域の交通事情に対応する政策にはなっていかないのかなというのは、この間、私もいろんな方の意見を聞きながら感じているところです。
そんな中、ご答弁でもありましたとおり、「地域の中を快適に移動できる『小さな・ゆったりとした』交通を生み育てる」ということで、例えとして、グリーンスローモビリティなど、いろいろ出てはいるんですけれども、そういった意味で、こうした取組をまちだ〇ごと大作戦でも福祉施設の送迎車両を使った、買物に特化された輸送資源として活用したということもありますので、こういったテーマを専門にした交通手法というのがこれから求められてくるのかなと思っています。
南地域は、具体的に申し上げますと、例えば、南町田病院がすごく駅から行きづらくて、病院の送迎車両もありますけれども、やっぱり定刻でこの場所に来ていただかないとというものですので、そういった意味では、例えば、スーパーに行くとか、病院に行くとか、そういった専門性を持たせた、小さな、ゆったりとした交通事業ということを研究していっていただきたいと思っております。こちらの考え方について、見解を教えていただければと思います。
また、南町田グランベリーパーク駅周辺の駐輪場整備なんですけれども、これは前回、私が質問したときも申し上げましたが、今、申請をすると使えるようになるまで大体3年ぐらいかかるんですよね。これはちょっと私も、この間、町田市としても何も努力していないとは思っていませんし、台数も、いろんな施策の中で増やしていただいているんですけれども、それでも、ヒアリングでも聞くと、いまだに大体3年ぐらいかかるということで、これはさすがにちょっと普通じゃないと思うんです。ちょっと異常に近い状況だと思うので、ぜひこちらについてもさらなる町田市の取組をお伺いしたいと思っていますが、いかがでしょうか。
◎都市づくり部長(萩野功一) では、私からは地域内の交通の取組についてお答えしますが、これまで全国各地で様々な取組が行われてきておりますが、地域の特性や移動ニーズが多岐にわたる中で試行錯誤を繰り返しながら取り組んでいるというのが現状だと認識しているところでございます。2020年6月に改正されました地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の中で、国は地域の輸送資源の総動員を掲げ、交通事業者のみならず多様な主体で地域交通を支えていく方針を打ち出しております。
市といたしましても、都市づくりのマスタープランに掲げる取組の方向性を踏まえながら、様々な主体、手法による地域交通の在り方を考えてまいります。
◎道路部長(神蔵重徳) 南町田グランベリーパーク駅北口の地下自転車駐車場のキャンセル待ちというのが、今、大体900名ぐらいおられます。過去にちょっとさかのぼってみますと、2019年度の11月時点では1,046名、2020年度の11月時点では1,018名ということで、多少減少方向にあるのはあるんですけれども、駅直近のキャンセル待ちはなかなか減らないというのが現状でございます。
また、南町田グランベリーパーク駅周辺では、議員もおっしゃっていますようにマンション建設が続いている現状がございます。人口増加に伴います駐輪場の需要の変化をこれからもしっかりと見まして、駐輪場の整備につきましては引き続き検討してまいりたいと考えております。
その駐輪場の候補地としましては、駅北口、ニトリ南町田店の北側、16号線沿いに町田市が所有する道路用地がございます。この道路用地のほか、公共用地だけではなくて民地についても駐輪場として活用できるかということも含めまして検討を進めてまいりたいと考えております。
◆25番(戸塚正人) ありがとうございます。交通マスタープランにこれから盛り込む部分につきましては、特に地域ごとに手法というのが変わってくると思いますので、ぜひそこの部分については地域の事情を鑑みながら、民間の力も借りながらになるかと思いますけれども、やっていただきたいと思っています。
また、駐輪場につきましても、減少傾向にはあるということなんですけれども、なかなか抜本的な解決には至っていないのかなというところで、ニトリ南町田店の北側の用地がこれから検討に入るということなので、ぜひここの部分の駐輪場につきましては早期の取組を要望したいと思いますので、よろしくお願いをいたします。
続きまして、待機児童解消の部分についてなんですけれども、文教社会常任委員会の行政報告にもありましたとおり、南地域の待機児童というのが、若干減ってはきているものの、なかなか抜本的に減っていかないなというのが私も認識しているところなんですけれども、いろいろ保育園の関係している方々にお話を聞くと、町田市全体も、この間、委員会でも話題になっていますが、地域によって欠員が出ていたり、ばらばらの状況でありまして、そういった意味で送迎保育ステーションを町田市でも活用しているんですけれども、これは南地域だけでも、やはり待機児童があったり、欠員が出ていたりというのがありますよね。多分、状況については部長が一番お詳しいと思いますけれども。
南地域は、僕も送迎保育ステーションを活用して何とかできないかと思っていたんですけれども、送迎時間が30分以内で町田市としては考えているんですよね。そこがネックになってなかなか難しいということなんですけれども、南地域の中でもそういった状況が園によってあるのであれば、南地域の中で送迎保育ステーションというのができないかというのも、一つ活用方法としてはありなのかなと私は感じています。ぜひちょっと検討していただきたいと思うんですけれども、その見解を教えていただきたい。
もう1点が、先ほど駐輪場の話でもありましたとおり、南町田の駅周辺はこれから大型マンションが新築される予定もありますし、急行も止まるということで、これからマンションが乱立する可能性がある土地なんです。そういった意味では、これからまた待機児童が増えていく可能性をすごく秘めている地域だと思っています。
そういった意味で、4年前になりますかね、国土交通省と厚生労働省が連名で、大型マンションを建設する場合は保育園を併設するように各自治体に努力しなさいということで通達が出ていると思うんです。私も単純な発想で、やっぱりマンションを建てるのであれば、例えば1階を保育園にしていただいて、地域の待機児童、そして、マンションの小さいお子さんをお持ちの世帯に関しての保育園にすればいいんじゃないかと、私も一般論として思っているんですけれども、調べていくと、いろいろ壁があるとは思っているんですけれども、ぜひやり方によっては、全国でもやっているところもありますし、実績は、なくはない。
今の南町田駅周辺の事情を考えると、やっぱり検討していく必要があるのかなと思っているんですが、そこについての見解を教えてください。
◎子ども生活部長(神田貴史) ご質問をいただきました。まず、送迎保育ステーションの設置に当たってでございますが、現状として、南地域には年間を通して定員に空きがある施設が現在ございません。ですから、直ちに送迎保育ステーションの設置をするということは難しい状況でございます。ただし、今後、南地域での送迎保育ステーションの設置につきましては、保育ニーズや、あと児童施設の空き状況などを踏まえて研究したいと考えております。
続きまして、マンションの活用ということなんですが、議員がお話しいただいたとおり課題が幾つかございまして、それをお話ししますと、まず、マンション内に認可保育所を設置することにつきましては、短期的には有効な面がある一方、当該マンションの児童が優先して入所できる仕組みがないという点や、中長期的に見ては、当該マンションの住民の児童が成長した後、外部の児童の利用が中心となる保育施設、これをマンション内で維持管理する必要があるなど、様々な課題があると認識しております。
こちらの効果的な手法につきましては、今後も引き続き研究してまいりたいというふうに考えております。
◆25番(戸塚正人) ぜひ送迎保育ステーションについては検討していただきたいと思います。
マンションの保育施設併設の関係なんですが、これは世田谷区とかでは建築物の建築に係る住環境の整備に関する条例ということで、建築の届出前に子育て施設などの設置について協議を行わなければならないということなど、条例で定めている自治体もあるわけです。いろいろ実績の保育園を調べていると、認可保育所にすると、住んでいる人は絶対に入れるかといったらそうではないので、10年間は認証保育所としておいて、その後、子どもの推移も考えながら認可保育所に移行していくとか、様々な柔軟性を持った政策にしている自治体もあるわけですよね。ぜひこういった自治体の実績を検証していただいて、これから急激に増える可能性を秘めている待機児童対策については、しっかり具体的な対策を立てていただきたいと思っています。
子どもマスタープランの、先ほどの子育て支援事業の計画についても、いろいろ調べると、そんなに地域ごとの具体的にこういう手法を用いて少なくしていこうとか、そこまで掘り下げている計画ではないわけなんですよね。ぜひこの南地域の待機児童解消の施策については具体的な計画を立てながら進めていってほしいなと思っていますので、よろしくお願いします。意見にさせていただきます。
続きまして、スポーツの部分でありますけれども、これも以前から私は議会でもしているとおり、ここ近年、この後、質問させていただきますが、調節池の整備で西田のスポーツ広場が、大体延べで1万人以上使っていた施設が、広場がなくなって、6年、7年と使えなくなっているんです。片や、これから鞍掛が、約2年間にはなりますが、使えなくなって、鶴間公園も、今の現状を見ると、施設はあるけれども、利用するのに安価ではないわけですよ。スポーツをする環境が充実している地域とは、とてもじゃないけれども思えないんですよね。この3つの施設で、1回議論させていただきましたけれども、数万人規模の方々が年間で使っていたんです。その方々が市や東京都の様々な事業によって使えなくなっている状況なんです。
そういった状況を踏まえて、私は何とかするスポーツの環境をよくしていただきたいなと思っているんです。スポーツ推進計画を見ても、具体的にするスポーツの環境が悪化したというアンケート結果が、今50%を超えているんです。56%の方々が、今、するスポーツの環境が悪化しているんじゃないかと懸念をされている状態の中で、この南地域というのは本当にスポーツをする場所がないんですよ。こういった環境を改善するためにどうしていくかというのは、ぜひ考えていただきたいと思っています。
金森調節池の関係の代替地についても結局進んでいなくて、開けてみたら、今、小学校、中学校の校庭を使っている団体に一緒に入れてもらったり、僕も南第三小学校でソフトボールをやっていますけれども、西田スポーツ広場を使っていた方々が一緒にやらせてくれということで一緒にやったりしていますが、そういう状況なんです。今もうパンク状態なわけです。
これで、幾ら答弁で毎議会、努力します、努力しますと言うんだけれども、結果、何年もそのままの状況なんですよ。これはほっぽらかしにされていると言われてもしようがないわけですよね。そういった意味で、じゃ、今ある環境をどうやって利活用していくかということをもう少し考えないといけないということで、私は、小中学校の校庭のナイター設備の完備というのは、一つ、考え方としてありかなとは思っています。それで枠が増えるので。大人の方々というのは比較的、夜もスポーツをやろうと思えばできるので、そういったところで少しは緩和できるんじゃないかと思っているんですけれども、そこについてのお考えをお伺いします。
◎文化スポーツ振興部長(篠崎陽彦) 南地域におきます、するスポーツ環境につきましての課題認識については、もちろん認識はしてございます。努力しますということなんですけれども、公のスポーツ施設への整備する事業だとか、マップをお配りして、お子さんができる場所をお知らせするということに加えまして、相手先のあることですので詳しく申し上げる状況ではございませんが、大学・企業連携の推進によるスポーツ施設の市民利用拡大といったこともしっかりとやっていきたいと考えております。
また、今、議員からご提案がございました小中学校の校庭へのナイター設備を整備したらどうかということでございますけれども、確かに利用する時間が拡大しますので、するスポーツの充実には有効な方策であろうということは認識しております。整備を進めるに当たりましては光害という問題もございますので、その小中学校の立地が住宅までどれぐらいの距離があるかだとか、今、議員からもソフトボールということがございましたが、ソフトボールや、サッカーだとか野球だとか、そういった競技スポーツをやるにふさわしい校庭の形であるか、または学校の遊具等の状況、様々な状況を確認する必要がございますので、まずは南地区も含めまして、市内小中学校の実態の調査をしていかなければいけないかと考えております。
◆25番(戸塚正人) やっぱり同じ答弁なんだよね。本当にもう何年も同じ答弁なんですよ。毎回毎回、同じ答弁を私ももう聞き飽きたぐらい聞いているので、ぜひ結果を出してほしいんです。僕は、するスポーツの環境の充実に関する目標は立ててほしいとずっと言っているんですけれども、結局、だって、今、市の方針で新たに土地を買ってスポーツ広場として活用するとか、そういう考えはないわけじゃないですか。大学の話とか、小中学校の校庭を利用してもらってとかというのは、もう5年も前から同じ答弁なんですよね。本当に同じ質問をすると、同じ答弁しか返ってこないんです。私だけではなくて。
結果を出してほしいんですよ、本当に。だって、調節池の関係で、既にもうチームとして解体しちゃったとか、子どもたちが集まらなくて危機的な状況になっているという話はすごく聞くんです。このような状況の中で、このまま同じ答弁を繰り返していても、このするスポーツの環境が悪化したという方々の割合は絶対減らないです。だって、結果が出ていないんだもの。これは具体的にちゃんと対策を取っていただきたいと私は思っております。
特に青少年に関係するスポーツ団体の方々とか、介護予防に、健康のためにやっている方々というのは市の施策に直結しているわけじゃないですか。僕は常に、市が本来やらないといけないことを代行してやってもらっていると思っていますよ。だって、土日も返上して子どもたちのためにやってくれていて。そういう感覚をぜひ持っていただきたいな、机上論じゃなくて。ぜひ結果を求めていただきたいと思っています。
その一つに、平成30年の第3回定例会で鶴間公園の指定管理者の条例が可決されたんですけれども、そのときに市議会から附帯意見を出しているんです。青少年健全育成や介護予防などのスポーツを通じた地域活動等に取り組む市民利用者に対し、配慮することを求めると。これの回答が、では、どんな取組をしているかというと、多目的広場の平日利用料金を無料にしていますということなんです。
こういった青少年スポーツとか介護予防をやられている方というのは、土日にやるスポーツの団体が多いんです。だから、平日に利用するのも別に悪いことではないけれども、実際、土日に使おうとすると2時間8,000円なんです。これじゃ、なかなか青少年に携わっている方々も納得しないと思うんです。今はコロナだから、なかなか利用実態というのが、生の数字が出てこないと思いますけれども、ここは改善の余地があるんじゃないですかね。ちょっとここの件については本当に検討していただきたいと思いますけれども、どうでしょうか。
◎都市整備担当部長(平本一徳) 附帯決議への対応としましては、今、議員がおっしゃられたとおり、平日利用料金無料ということで行っております。また、鶴間公園を利用する地域スポーツクラブに対しては、スポーツの振興及び地域社会の活性化の観点から、活動を支援するための補助を行っております。
このような利用状況につきましては、現在行っている利用率や利用人数などの調査を継続するとともに、利用料金などの検証をし、公平なスポーツ環境を充実するよう努力してまいります。
◆25番(戸塚正人) ぜひここだけはやっていただきたいと思います。附帯意見もつけているのでね。市のヒアリングで話を聞いていると、ちょっと意味合いが、市議会としてつけた意見の内容と、思惑と全然違うと思うんですよ。市のほうは今、スポーツ広場をスポーツ施設として整備して、付加価値をつけて有料化させて市民に多く使ってもらうという方針でしょうけれども、するスポーツを身近に感じさせるというのは、そこの部分も大事だけれども、それだけじゃないわけですよね。やっぱり身近でいつでもできるというのは、そういった料金価格設定の部分も非常に重要でありますし、やるところがなければスポーツできないわけですから、そこの部分については文化スポーツ振興部のほうもしっかり結果を出していただきたいなと思っています。これは要望にとどめます。
最後に、調節池の関係なんですけれども、先ほどの答弁を伺いますと、確認ですが、先日、市民に対する説明会は開いていただきましたけれども、その説明会を聞いている感じだと、ゼロベースで皆さんの意見を伺ってみたいな雰囲気でされていましたけれども、今の答弁だと、ある程度スポーツ広場、以前の従来どおりのスポーツをできる広場として、施設として考えていますということなんでしょうか。そこの確認をさせていただきたいと思います。
あと、説明会でいろんな意見が出たということで、例として出していただきましたけれども、その中で、この上部の土地について、今、東京都と町田市と協定書が結ばれていまして、調節池ができた後も無償で貸し出しますという協定書になっているんです。これをぜひ有料で取るべきじゃないかという意見が多数出ていましたよね。この辺についての検討というのはされますか、されませんか、どうなんでしょう。
◎下水道部長(荻原康義) 2つ、質問をいただいたと思います。
まず、上部に配置する公園の考え方ですけれども、先ほど答弁した市の方針や市民の方々からのご意見を参考に、スポーツ利用を中心とした施設として、運動ができる公園として整備していく方針でございます。これは、スポーツをする人も、スポーツをしない方も、誰もが利用できる公園としていきたいと考えております。スポーツ広場を公園とした具体的な事例としては、鶴間公園グラウンドを含む鶴間公園ですとか、現在工事中の成瀬鞍掛グラウンドを含む成瀬うさぎ谷戸公園がございます。
それから、東京都への土地の貸付けについてですけれども、2015年3月に東京都と町田市は協定を締結して、その中で調節池建設敷地内の土地を無償貸与する旨、定めております。これは、近年増加している局地的集中豪雨に対する浸水被害の軽減は早急に対応すべき、調節池は管理棟も含めて治水安全度を向上させるという意味で、市民の生命、財産を守るといった意味で公共の施設であると捉えております。
そこで、市の条例の中で財産の交換、譲与、無償貸付等に関する条例というのがございまして、ここで公共の用に供するために市が所有する土地を他の地方公共団体に対して貸与する場合、無償とすることができるという定めがございまして、これに基づいて無償としております。
今後、東京都への貸付方につきましては、ここで上部利用について市の方針というのが定まってまいりました。道路や公園というものが上部にも配置されることとなると考えておりますので、こちらの道路、公園の関係法令も確認し、また、東京都や神奈川県が整備しているほかの調節池などの事例も踏まえて調査していきたいと考えております。
◆25番(戸塚正人) 最後に意見として言わせていただきますと、これは先ほど答弁でもありましたとおり、できる規定なんですよね。今、町田市でも、例えば、消防署と警察署にそれぞれ貸し出していますけれども、有償だったり無償だったりは、特に定めがあるわけじゃないんです。状況を見ていると、その都度、市の方針に沿って有償にするか、無償にするかと決めているはずなんです。
この整備計画というのは地域の方々とも訴訟になっている案件なんです。それぐらい地域にとってもすごく重要な案件なので、これを無償で貸し出すというのは本当にやめていただきたいと私は切に思っています。ぜひそこについては友好的な検討を重ねていただきたいと思いますし、私は今でもこの整備計画というのは反対していますので、必要ないと思っていますので、それだけ申し添えて終わりにしたいと思います。ありがとうございます。