[ 令和 元年 6月定例会(第2回)-06月17日-06号 ]
◆25番(戸塚正人) それでは、通告に基づきまして、1、南地域における諸課題について、2、文化芸術ホールについて、3、子ども達の安全環境について、一般質問をいたします。
ここ昨今、毎日のように高齢者ドライバーの交通事故ですとか、高齢者ドライバーの自主返納について取り上げられております。この社会問題の背景の根本には、やはり少子・高齢化という社会課題があるのだと思っております。
今や定年は社会一般的に引き上げられまして、再雇用を含めれば70歳程度まで働ける環境となっており、日ごろより車がなければ生活できないという社会状況が背景であるとも言えます。この間も何人かの議員から、高齢者ドライバーの自主返納について議論がされていましたけれども、この自主返納を進めるためには、やはり並行して公共交通の充実というものに取り組む必要があるのだと考えています。
先日、本会議でも明らかになったように、今や町田市の団地に住む市民の高齢化率は約50%に近づこうかという状況であります。南地域には、金森、成瀬、高ヶ坂などに多くの団地がありまして、その高齢化率も高まっている状況にあります。そんな中、多くの市民より買い物や病院に行くアクセスが悪い、出かけたくても駅まで行けないなどの意見をいただいているところであります。
また、仮に団地などの空き室に若年層の住居が促進されたとしましても、やはり駅や病院まで遠ければ、その施策も難しいものになると考えます。
そこで、南地域の交通課題について。
(1)町田駅~南町田駅ルートの路線バス増便についての進捗状況はどうか。
(2)南地域における交通アクセス向上についての取組はどうか。
次に、金森西田スポーツ広場と鶴間公園についてですけれども、私は金森西田スポーツ広場の調節池整備計画が出されて以来、幾度も代替地問題につきましては、その必要性について議論させていただいてまいりました。また、スポーツ広場を長年管理していただいた管理運営委員会の方々からも、何度も市のほうに要望書を提出させていただいているかと思います。
しかしながら、昨年12月より、いよいよ西田スポーツ広場も使用ができなくなり、使用してきたスポーツ団体も代替地もないまま、今も自分たちでそれぞれ活動の場を探して、細々と活動していることを余儀なくされているのが実態であります。
その中で、昨年12月の定例会におきまして代替地の質問をしたところ、来年4月までに解決をしたいという旨の答弁がありました。そこで、この間のスポーツをする場所をどのように確保したのかをお伺いいたします。
(3)金森西田スポーツ広場の代替地についての進捗状況はどうか。
(4)鶴間公園のスポーツパークについて、利用方法についての取組状況はどうか。
続きまして、2項目めになります。文化芸術ホールについてでございますが、私は、この文化芸術ホールの建設の計画が浮上して以来、やはり本会議場で議論させていただいております。その中で、立地場所をどうするか、北口周辺を一体的に整備する必要性など、さまざまな観点において議論させていただきました。
この間、なかなか構想や計画が進んでこないというのが現状だと認識しておりますけれども、既に本年は2019年度であり、当時の予定であれば、もう立地場所も決まり、基本構想が策定していてもおかしくはない時期になっていると思います。ここ数年で近隣市でも同様に、文化芸術ホール建設についての計画が動いている状況でもあります。
このような状況において、今後、町田市の文化芸術ホール建設についての考え方を改めてお伺いさせていただきたいと思います。
(1)文化芸術ホールの進捗について、今後の取組はどうか。
最後に、子ども達の安全環境についてですが、先日も大津市の交通事故など、最近多くの交通事故がメディアなどで取り扱われております。町田市でも、ここ数年、子どもが被害に遭う交通事故が発生をしているところであります。
交通事故は、交通安全についての知識を学ばせて、自分も気をつけていても巻き込まれる可能性もあり、講習だけでは交通事故を全て防ぐことは不可能であります。行政として、その可能性を少しでも軽減するため、道路環境に工夫を施していく必要が改めてあるのだと感じています。
そこで、質問をいたします。
(1)子ども達の通学路などの安全対策について、近々の交通事故などの問題を受けてどのような対策を考えられているか。こちらの質問に関しましては、市長とだけ記載をさせていただいておりましたが、ぜひ教育委員会の見解もいただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上、壇上の質問といたします。
◎市長(石阪丈一) 戸塚議員のご質問につきましては、教育委員会及び担当からお答えを申し上げます。
◎都市づくり部長(神蔵重徳) 項目1の南地域における諸課題についての(1)(2)及び(4)についてお答えいたします。
まず、(1)の町田駅~南町田駅ルートのバス路線増便についての進捗状況はどうかについてでございますが、南町田駅を発着する路線バス網の拡充につきましては、引き続き町田市、東急電鉄が連携してバス事業者との協議を続けております。
町田バスセンターと南町田駅を結ぶ町89系統の増便につきましては、繰り返しバス事業者と協議を重ねており、ことしの5月14日にも要請を行い、南町田グランベリーパークのまちびらきに向けて前向きに検討していただいているとのことでございます。
次に、(2)の南地域における交通アクセス向上についての取組はどうかについてでございますが、町田市では現在、町田市便利なバス計画に基づき、新たな公共サービスの導入に向けた検討を進めております。この中で、道路事情等によりコミュニティバスの運行が難しい地区におきまして、ワゴン車両やタクシー車両など小型車両を用いた公共交通サービスの導入を検討しております。
一方で、横浜市などでは免許返納者の増加等を背景に、さまざまな移動手段確保の取り組みが行われております。南地域における交通アクセスの向上につきましては、これらの事例収集を行うとともに、南地域に適した手法を研究してまいります。
最後に、(4)の鶴間公園のスポーツパークについて、利用方法についての取組状況はどうかについてでございますが、鶴間公園の再整備におきましては、少年野球や少年サッカーの練習にも活用できる約6,500平方メートルの運動広場と、フットサル3面相当の広さの人工芝グラウンドを整備しております。整備前の鶴間公園には芝生の広場はあったものの、平らに整地されておらず、球技用のネットやゴールなどの設備も整っておりませんでした。
今回、少年スポーツを初め、多種目の球技等に活用できるよう設備を整える計画としております。芝生の運動広場、人工芝グラウンドとも、公園施設として整備するものであり、鶴間第2スポーツ広場や西田スポーツ広場で活動されていたスポーツチームの皆さんはもちろんのこと、市内外の誰にでも利用される施設として運営してまいります。
◎文化スポーツ振興部長(黒田豊) 項目1の(3)と項目2の文化芸術ホールについてにお答えいたします。
まず、項目1の(3)の金森西田スポーツ広場の代替地についての進捗状況はどうかについてでございますが、西田スポーツ広場の代替地につきましては、境川金森調節池建設工事の事業主体である東京都が探しております。引き続き、市も都への情報提供等を行ってまいります。
また、市では、西田スポーツ広場周辺12校の学校開放の利用状況を確認し、2019年5月にスポーツ広場の管理運営委員会に情報提供を行っております。市民がスポーツをする場の環境を充実させるため、新たなスポーツ施設の整備だけでなく、大学や企業との連携、平日にあきの多いスポーツ施設の開放など施設の有効活用を図り、スポーツができる環境を充実させてまいります。
なお、2019年11月に鶴間公園のスポーツ施設が供用開始を予定しており、多くの市民にとってスポーツができる環境が整備されると考えております。
次に、項目2の(1)文化芸術ホールの進捗について、今後の取組はどうかについてでございますが、現在、文化芸術ホール整備に関する他自治体の動向について引き続き調査研究を進めております。また、町田市には、文化芸術のまちづくりを進めるためのよりどころとなる構想や理念がないことから、文化芸術ホール構想にもつながる文化芸術のまちづくりの基本構想や計画の策定に向けての検討を始めております。
◎学校教育部長(北澤英明) 項目3の子ども達の安全環境についての(1)子ども達の通学路などの安全対策について、近々の交通事故などの問題を受けてどのような対策を考えるかについてお答えいたします。
5月8日に発生した大津市での交通事故は本当に痛ましい事故でした。このような事故から子どもたちを守るために、さまざまな対策を行わなくてはならないと考えております。
まず、日ごろから多くの地域の皆様のご協力を得て、子どもたちの登下校時の見守り活動が行われております。学校では、交通事故防止のための指導を繰り返し実施しております。教育委員会では、新入学児童を対象に、反射板つきのランドセルカバーを配付しているほか、保護者向けに家庭での交通安全指導の重要性についてメール配信し、啓発を行っております。
また、学校やPTA、警察や道路管理者等の関係機関と合同で通学路点検を毎年度実施しております。この通学路点検で決定した安全対策は、各関係機関において優先的に実施され、原則として当該年度内に施行しております。大津市でのような事故の発生防止を目的として、5月24日に市は警察との協議を行い、今後、情報共有を図りながら、子どもの安全対策に連携して取り組んでいくことを確認いたしました。
今後もさまざまな取り組みを行うとともに、関係機関と連携し、子どもたちが交通事故に巻き込まれないよう努力を重ねてまいります。
◆25番(戸塚正人) それでは、ご答弁をいただきましたので、議席より再質問させていただきます。
まず、項目の2番目です。文化芸術ホールについて再質問させていただきたいと思いますけれども、こちらについては、私も、その必要性についてさまざま本会議でも議論させていただいておりましたけれども、一言で言えば、なかなか進んでこないのかなというところで、いかんせん他人の民地を市のほうでどうこう言うことができませんので、なかなか進まない状況にあるのもわかっているところではあります。
こちらについては、昨年3月の当初予算の施政方針におきましては、6つの重要施策の3番目の中心市街地の再開発とか再整備の中で、文化芸術ホールなど集客施設の整備につきましては本格的に検討を進めてまいりますということでうたっております。
また、昨年3月の本会議の答弁にも、市長の答弁の中で、これから文化芸術まちづくりの基本構想ですとか計画を早急に策定する必要があるということで認識をしているところであります。
この間、町田市は、2017年に文化芸術ホールの整備に向けた基本的な考え方ですとか、文化芸術振興施策の基本方針というのはまとめていらっしゃいますけれども、中身は確認させていただきましたけれども、これまで文化芸術ホールに当たって取り組んできた、例えば有識者を囲んだ座談会の中身ですとか、審議会で協議をした中身なんかの編集したものに近いのかなという感想でした。そういった意味で、今後どのように進めていくのかというのは1つまず総論としてお伺いしたいと思います。
また、昨年3月にも議論させていただいたとおり、これから2032年にモノレールを引っ張ってくる目標でいるということで市の認識がありまして、やはり10年構想と計画を立てるのに必要ではないかということで見解が出ております。そういった意味では、2032年に完了するためには、2022年には、このような構想ですとか計画をまとめていく必要がある。
これも市長の答弁で出ておりますけれども、こちらの文化芸術ホールの考え方、基本方針は出ていますけれども、基本構想ですとか具体的な計画というのは、やはりこれに沿った形で2022年までに策定をしていくお考えがあるのかどうか、そこをまずは確認させていただければと思います。
◎文化スポーツ振興部長(黒田豊) まず、文化芸術ホールの考え方ということでございますが、町田市らしいほかの町にはない独自の価値を生み出すホールの整備を考えるに当たっては、まちづくりの視点など多面的な視点が必要であるというふうに考えております。現時点でも、文化芸術ホール整備の実現に向けての検討というのを行っております。
次が目標の達成時期でございますが、町田市基本計画17-21で2021年までには基本構想の着手という形で目標をうたっておりますので、その形までには進めていきたいというふうに考えております。
◆25番(戸塚正人) こちらの基本的な考え方にも書いてあるとおり、結構近隣市で、壇上でも言いましたけれども、例えば立川でも、こういったホールの計画がありますし、多摩市のパルテノン多摩も、最終的にどうなるかまだ決定はしておりませんけれども、もしかしたら建て直しをする可能性もあるというところです。また、大和市にもありますし、藤沢市なんかにも計画をされている中で、果たして町田市の描く文化芸術ホールはどのようなものにしていくのかというところが非常に重要になってくるのかなと。
やはり同じようなホールをつくっても仕方がありませんし、仮に2032年にモノレールが開通して、この芸術ホールが立川と同じようなものがあっても、さほどこのモノレールの開通が意味をなさなくなる懸念も出てくるんだと思います。
そういった意味では、2021年度中に構想に着工するということですけれども、今の時期が非常に重要じゃないかなと思っておりますけれども、この構想を立てるに当たりまして、どのような布陣で臨むのか、体制で臨むのかというのと、その構想に着手するまでにどのような検討をしていくおつもりなのか、お伺いしたいと思います。
◎文化スポーツ振興部長(黒田豊) まず体制でございますが、基本的には文化スポーツの担当部署のほうで、まずは芸術ホールについては考え方を進めていくという形になると思いますが、組織横断的に、中心市街地の部分もありますので、そちらのほうとも整合性をとりながら進めていく形になると思います。
検討内容ですが、先ほど議員のほうからもお話がありましたが、近隣の自治体で2019年度から2020年度までで14施設程度新しいところができるというのがあります。継続して他自治体の動向調査、研究を進めていきますが、町田市らしいほかの町にはない独自の価値を生み出すホールの整備というのを、まちづくりの視点や多面的な視点を持って進めていきたいというふうに考えております。
◆25番(戸塚正人) わかりました。
それでは、ちょっと確認なんですけれども、今の答弁でいきますと2021年度までに検討に着手をして、2022年度には基本構想を明確に、計画を具体的に策定ができるという算段でスケジュールをしていくということなんでしょうか。このぐらいの規模の基本構想、計画が1年でできるというのは可能なんでしょうか。その辺のスケジューリングについて再度確認をさせていただきたいと思います。
◎文化スポーツ振興部長(黒田豊) 検討のスケジュールでございますが、今想定をしておるところが今年度、他市等の調査の検討、文化芸術ホールの検討結果をまとめまして、それと同時に、文化芸術のまちづくりの基本的な構想、計画について来年度から構想の着手を始めます。2021年度に基本計画もあわせて着手できればというふうには考えております。
◆25番(戸塚正人) そうしますと、具体的に中心市街地の、要はモノレールを迎える側の整備に着手する年度とあわせてやるという形で考えられるんでしょうか。その辺のスケジューリングはどういうふうに今のところ考えていらっしゃるか教えていただきたい。
あと、今回の芸術ホールの建設に当たりまして、私も以前から本会議でお話はさせていただいていますけれども、市民ホールを今後どうするのかということも非常に重要な視点なのかなと思っていまして、以前、たしか5年前ぐらいに、市民ホールは改修したとしても、基本的に建物としてあとどのぐらいもつんですかという質問をした際に、おおよそ10年ぐらいだということで言っておりました。
そういった意味では、文化芸術ホールの構想、計画ができ上がって着手するまでの間に、この市民ホールをどのようにもたせるのかという部分もしっかり考えないといけないのかなと思っていますけれども、こちらについてはどのような構想で考えていらっしゃるんでしょうか。
◎文化スポーツ振興部長(黒田豊) まず最初のモノレールと同時にかということでございますが、そちらのほうの計画と整合性を図りながら進めていきたいというふうに考えております。
それと市民ホールについてでございますが、市民ホールにつきましては、町田市の公共施設再編計画で大規模改修に向けた検討及び調整を進めるということを短期の取り組みとして掲げております。文化芸術ホールの整備は長期的な事業になることが見込まれますので、当面の取り組みとしましては、町田市民ホールが担う機能を維持するために必要な補修等について検討をしてまいります。
その後の中長期的な方向性については、文化芸術ホール整備計画と一体的に検討していく必要があるというふうに考えております。
◆25番(戸塚正人) 再度確認をさせていただきますけれども、そうすると、文化芸術ホールができるまでに、今2019年なので、2032年までというと、おおよそあと10何年かありますよね。私が質問したのが5年前ぐらいだと思うんですけれども、市民ホールというのは、単純にお伺いしたいんですけれども、大規模改修を続けていれば、まだあと10年も20年ももつ建物なのでしょうか。その辺と、この計画と照らし合わせて見たときに、整合性をとるとは言いますけれども、可能なのかどうかというのをちょっとお伺いしたいと思います。
◎文化スポーツ振興部長(黒田豊) 修繕等を行って、その期間もたせられるようになるというふうには考えております。
◆25番(戸塚正人) わかりました。ヒアリングでも伺っておりましたら、具体的に今後ということなので、まだこれからという話でしょうけれども、いずれにしましても、文化芸術ホールというのは2032年のモノレールの開通というのが1つの町田市のまちづくりの視点からしてすごく起点となるし、重要な時期だと私も思うんですけれども、そういった意味で文化芸術ホールというのは非常に重要な施設になり得るものだと思いますので、しっかりとこれからも検討していただきたいと思います。立地も含めてしっかりとしたスケジューリングで、先ほど答弁いただいたようなスケジューリングでしっかり明確にしていただきたいなと思っておりますので、こちらにつきましては以上とさせていただきます。
続きまして、南地域における諸課題についてに移らせていただきたいと思いますけれども、まず、町田駅~南町田駅ルートの路線バスの増便についてということで、今、当然バス事業者と協議中だということで言われておりました。ちなみに、南町田駅、グランベリーパークになって、まちびらきが11月ということなんですけれども、こちらに合わせた形で増便をさせていただけるということはできないのか、まずはお伺いさせていただきたいと思います。
◎都市づくり部長(神蔵重徳) 先ほども答弁させていただいたところでございますが、バス事業者に対して要請を重ねているところでございます。その中に南町田グランベリーパークのまちびらきというのが大きな要素の1つというふうに考えておりますので、バス事業者も、その辺は、その状況というのは十分理解していただいていると認識しております。そういったことを踏まえまして、前向きに検討していただいているというところでご回答をいただいているという内容でございます。
◆25番(戸塚正人) 続きまして、この路線バスの件で、まずこの増便の件で前向きに検討していただいているということなんですけれども、恐らく課題としてはどれぐらい需要があるのかというところだとは思います。
私も市民の方から、こういった話を意見として伺うときは、なるべくとにかく乗っていただきたいと。そうしないと増便もできませんよという話はするんですけれども、やはり市民のほうからすると、今の便数だとすごく使い勝手が悪いんだと。使い勝手が悪いから乗らないわけなので、それはしっかりとした供給があれば、もっと需要は伸びるはずだという理論なんですよ。
私も、それはすごく思っていて、実はうちの実家の前をあの路線バスで通っていくんですけれども、やはり自分が家を出るときのタイミングでほぼ来ないんですよね。1時間に1本とか、少なくて1本、多くても2本という状況なので、そうすると、じゃ歩いていくかと。待つ時間を考えたら、歩いていっても一緒だから歩いていこうかなとか、そういったふうに恐らく需要が減っている部分もあると思うんです。
確かに、通勤の時間とか、帰ってくる時間というのは非常にバスも乗っていただいているんですけれども、そういった意味では、供給をふやすというのは非常に重要なことではないかと思いますし、やはりまちびらきになれば、僕は自然とこの路線バスに乗る人というのもふえていくんじゃないかなと思っています。
あと、今の現状として、やはり通勤、通学する際に、南町田駅は今駐輪場も全然足りてなくて、問い合わせしても二、三年待ってもらわないと駐輪場は使えませんという状態なんです。こういった課題も背景に考えると、やはり早急にこの路線バスの増便というのはしていただきたいなと思っておりますので、ぜひ11月のまちびらきに合わせて増便ができるように、これからも協議をしていただきたいなと思っております。こちらは今協議もしていただいているということなので、意見として申し伝えさせていただきます。
続きまして、南地域における交通アクセスの向上についてというところなんですけれども、率直に言って市民の方々からよく聞くのは、駅までが遠いとか、病院に行くにもタクシーに乗らないと行けませんとか、そういった意見が非常に多いわけなんです。
片や、それを補うための町田の施策としてあるのがコミュニティバスということなんですけれども、以前から私も議論させていただいているように、やはり自治会というか、地域の方々が主導になってやる施策と考えたときに、1つの経営として事業として考えるんだったら、赤字になったらどうしようかとか、そういったものを考えるとなかなか踏み込んでいけないのかなというところがあって、現実問題、町田市でもコミュニティバスの路線はそんなにふえていないですよね。
そういった意味で、南地区でもこれまで高ヶ坂とかつくし野とか、いろいろ計画があったんですけれども、町田と金森ルートの路線バスは廃線になりましたし、高ヶ坂ルートもペンディングになっていますし、つくし野のほうも今コミュニティバスでやるのはちょっと断念かなというところで、いろいろ計画はあるんですけれども、なかなか進まないという状況がその背景にあるんだと思います。
そういった意味で、私は以前から申し上げているとおり、やはりコミュニティバスという観点での事業で、交通不便地域の解消をするというのも限界な部分もあると思うので、小型化をして、いわゆるこういうのに乗る方はご高齢の方とか、小さいお子さんをお持ちの方々が乗るケースが非常に多いという統計も出ておりますので、こういった福祉型の事業として、ミニバスというか、乗り合いタクシーというのか、その辺を今検討中だということですけれども、切りかえていく必要があるのではないかなと思っているんですけれども、そちらについての考え方を教えていただければと思います。
◎都市づくり部長(神蔵重徳) 小型乗り合い交通というものを町田市でも相原地域で2017年度から、タクシー車両を用いた実証実験運行を実施したりしております。ワゴン車ですとかタクシー車両を使いまして、路線バスのように決まったスケジュール、決まったルートを運行する定時定路線型の交通というところで、今、町田市のほうでは地域の方々に、今、議員からご紹介いただきましたつくし野ですとか、高ヶ坂ですとか、そういうところに対しましても、コミュニティバスというサイズのバスを走らせることがなかなか難しい。これは交通管理者との協議も含めまして難しいと判断された場合には、次の手段として、そういったものをご紹介させていただきながらお話をさせていただいているというところでございます。
◆25番(戸塚正人) ありがとうございます。
先ほども申し上げましたけれども、やっぱりこういったものというのは背景に社会課題がありまして、例えば高齢者ドライバーの自主返納がこれだけメディアで出ていれば、杉良太郎さんも返納していましたけれども、これから返納する方も多分ふえてくると思うんですよ。
ただ、それに並行して、やはり公共交通というのはしっかり充実しないといけないということは、それは当然町田市もそういった考えがあるとは思いますけれども、しっかりしないといけないなと思っているところであります。そういった意味で、やはり一事業として利益を求める事業というよりは、福祉の精神を盛り込んだ形で事業を行うような小型のバスというんですか、乗り合いタクシーも含めた形で事業を行っていただきたいなと思うんですけれども、こちらについてはいかがでしょうか。
特に南地域というのは、病院も南町田病院と町谷原病院、今は町田慶泉病院がありますけれども、特に南町田病院は、すごくアクセス的に駅からも歩くには、ご高齢の方とかは難しいでしょうし、かといって道もそんなに広いところではないので、なかなかバスも通せないというところなんです。病院まで行けないという方は要望としてすごくありますので、そういった意味でも今言ったような方向性で考えていただけないかなと思うんですけれども、最後にそこだけ見解を教えてください。
◎都市づくり部長(神蔵重徳) 地域の状況、地形、地物いろいろありますので、さまざまなケースが想定できるんですけれども、今、鞍掛台でまちだ〇ごと大作戦のプロジェクトの1つとして、共助による移動手段の確保ということで進めさせていただいているものがございます。これは地元自治会と高齢者支援センター、社会福祉施設が協力して実施している内容です。住民組織が自主運行して、買い物や通院等日常生活の移動支援を行っているという取り組みでございます。地域のボランティアが運行、運営を行っているということで、横浜市などではボランティアバスというふうに呼ばれている内容でございます。
こういった取り組み、もう1つありましたね。横浜市なんかでは、もう実際には終了している実証実験があるんですが、ゴルフカートを改造して運行している。これは京急電鉄と横浜国立大学と横浜市が共同で実施したということで、これはグリーン・スロー・モビリティー、時速20キロ以下ぐらいでゆっくり走る車両なんかを動かしてやっているということで、こういった取り組みを参考にいたしまして、南地域の交通アクセス向上に寄与する移動支援というものについてしっかりと研究してまいりたいと思っております。
◆25番(戸塚正人) ありがとうございます。私も、まちだ〇ごと大作戦のボランティアバスというのは見ましたけれども、すごく画期的だと思いました。これは、民間の方々がボランティアでやっていただけたというのがまた1つすごく魅力だったなと思います。そういった意味では、いろいろやり方はこれから検討していただいて、ぜひこういった交通弱者の方々を守っていただきたいなと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
続きまして、(3)と(4)、西田の件と鶴間公園の件を再質問させていただきますけれども、先ほどこれまでの取り組みということでいろいろお話がありましたけれども、少なくてもことしの3月末、昨年度末までにどれぐらいの利用者側のこま数が解消されたのか、そこについて具体的に教えていただければと思います。
◎文化スポーツ振興部長(黒田豊) 学校開放についてでございますけれども、西田スポーツ広場の管理運営委員会の方に内部で利用の希望を募る等、調整を進めていただいているところでございますが、一部の少年野球チームの中には既に学校開放を利用している団体もあります。学校開放については月4回という制限もありますので、提供した情報をもとにした学校開放事業の積極的な利用には、現在は至っておりません。
◆25番(戸塚正人) そういった意味では、昨年の議会で議論させていただきましたけれども、やはり学校開放というのは、それで代替地として解消するというのは非常に難しいということが改めて町田市側もわかったんじゃないかなと思います。
それのいい例がありまして、答弁をしていただいたとおり、市のほうが各小学校、中学校に調査をしていただいたんですね。その調査結果が出まして、例としてご披露させていただきますと、例えば某小学校、土日の空き状況、あいている時間帯、土曜日19時以降、日曜日18時以降、照明はありませんとか、体育館はほかの小学校でいくと校庭は無理です、体育館はあいていますとか、これもほかの小学校ですけれども、平日利用可能な日ということで、あいている時間帯、月曜日校庭あいている、火曜日、金曜日18時以降、やはり照明はありませんということで、実質ほとんど使えないということなんですね。
中学校も、それ相応で、ほとんどが部活で使えない状況がありまして、これを見てもわかるとおり、小中学校の学校開放でこの辺を解消させるというのは非常に難しいのかなというところで、若干今使っている校庭の使い方を工夫することによって、ある程度はこま数もあいてくるのかもしれませんけれどもも、総体的に考えると、やはり小中学校の学校開放を埋めていくというのは非常に難しいのだと思います。
そういった意味で、今、例えば西田の方々というのは、私が懸念しているとおり、既に早朝野球の団体が1つ解散をしました。また、少年野球チームにおかれましても、やはり活動場所が全く確保できないということで、1年生の募集を取りやめて、1学年がもうゼロになっている球団もあります。
そういった意味では、少なからず死活問題として影響が出てきてしまっているというのが私は実態ではないかと考えておりますけれども、こちらについて、これを聞いて町田市のほうの何かご感想があれば教えていただければと思います。
◎文化スポーツ振興部長(黒田豊) 南地区のほうにスポーツ施設、する場がないということは認識をしております。それにかわる代替地は、都への情報提供というのをこれからも積極的に行っていきたいというふうに考えております。
◆25番(戸塚正人) ずっと同じ答弁が続くんでしょうけれども、これは昨年12月でも同じ答弁が出ていました。ちなみに、これは4年前からずっと一緒です。それなので、私は昨年の12月に通告をして質問したわけであります。
そのときも、小中学校の学校開放を何とか駆使して埋めていきますということで言われていまして、本当に大丈夫なんですか、飽和状態でなかなか難しいんじゃないですかと私は言わせていただいて、そうしたら年度内にやりますということで、私も期待をしておったんですけれども、やはりこういうことが実態になってしまったということで、私は、こちらについては早急に今後も代替地を求めていただきたいなと思っております。
今、小中学校が使えなくなった現状で、やはりほかの団体も、それでは本当に活動ができないので、いろいろ自分たちで試行錯誤して探していただいております。その1つが鞍掛広場なんですね。成瀬の鞍掛広場で何とかこま数をいただいて活動している方々もいるんです。
そういった中で、今回、鞍掛のほうもこれから基本設計が始まって、実施設計が来年度の予定になっていまして、その後また使えなくなるということで、いわゆる南地域というのは、そういったスポーツができるところがほとんど計画に引っかかって、昨年も申し上げましたが、使えなくなってしまうというのが現状だと思うんです。
そういった現状を踏まえて、この間、昨年12月の一般質問の際にも、市長は、鞍掛の計画についても少しずらしたり、要は一気に使えなくなる状況を緩和しようということで、時期をずらしたりしながら工夫ができるんじゃないかということで、そういった可能性も示唆をしていただいたんですけれども、こうした中で、私は、特に今、西田の代替として鞍掛を使っている方々もいる中で、また鞍掛も使えなくなるというのは、町田市の施策としても非常によくないんじゃないかと思うんですけれども、再度この答弁についてのご答弁をいただけないかなと思っております。
◎文化スポーツ振興部長(黒田豊) 南町田のスポーツ広場の環境整備についてはなかなか厳しい部分があるとは思います。ですので、私どもとしては、小中学校以外の学校、大学とか高校とか、そういったところをうまく使えないかということで積極的な働きかけを今行っているところでございます。(「鞍掛は」と呼ぶ者あり)
済みません。鞍掛の部分につきましては、整備計画に基づきまして計画どおりに進めていきたいというふうに考えております。
◆25番(戸塚正人) わかりました。そうしますと、何か答弁で鞍掛をずらすしかないかなという認識で答弁されてから、それ以降、どういった考え方が変わったかというのはわかりますか。
◎文化スポーツ振興部長(黒田豊) 鶴間公園のスポーツ施設がことしの11月に供用開始になるということもございますので、そちらのほうをご利用いただければというふうに考えております。
◆25番(戸塚正人) 要は鶴間公園が使えるようになるので、鞍掛をずらすこともないだろうというご判断ということで認識しましたけれども、その鶴間公園を、今、部長が言ったように、そっちが使えるようになるから、ある程度そっちで賄えるんじゃないかということでおっしゃっていましたけれども、その根拠というのはどういうことなんでしょうか。
例えば今、西田のほうは管理運営委員会の方々が管理をしていて、基本無料なんですね。自分たちでこま数を調整して使用しているというのが実態であります。鶴間公園をこれからスポーツパークですか、それが始まった後というのは、同じように使えるわけじゃないんですよね。その辺はどういう根拠で、そっちを使ってもらえれば何とか賄えるんじゃないかということで言われているんですか。
◎文化スポーツ振興部長(黒田豊) 鶴間公園のスポーツ施設につきましては、西田の代替地ということではなくて、市民の方に広く使っていただけるように考えているところでございます。
◆25番(戸塚正人) 先ほどの答弁とどういう整合性なんでしょうか。要は鞍掛をずらさなくても、西田の利用されている方々は、そのまま鶴間公園を使えばいいから大丈夫なんだという理屈でしたよね。今の答弁と全然整合性がとれていないように見えますけれども、再度聞きますけれども、どうなんですか。鶴間公園を優先的に使っていいということなんですか。それはできないと言いましたけれども、その前の答弁だと、そっちがあるから平気なんですという答弁でしたよね。
◎文化スポーツ振興部長(黒田豊) 鶴間公園が西田のほうの代替地ということではありませんで、スポーツをする場の提供ということで考えているところでございます。
◆25番(戸塚正人) 時間もないので余り堂々めぐりはしたくないんですけれども、鶴間公園は基本的に地域スポーツクラブが運営する運びで考えていらっしゃるんですよね。普通に市民、一般開放というか、予約システムと同じようにやって、料金が発生してやりますよという話ですよね。
片や青少年への関係のスポーツ団体というのは、この間も議論したとおり、まだシステムが確立していなくて、受益者負担の定義からしても、無料にもかかわらず、有料になる可能性がある。その時点で西田のスポーツ広場を使っている方々が――利用はできますよ。利用はできるけれども、今と同じように利用できる、そっちがあるから、代替地としては鶴間公園があるからいいという理屈にはならないんじゃないですか。
だから、鶴間公園を使えるんだから、鞍掛を別にそのまま整備を行ったとしても、今まで鞍掛と西田を使っていた方々が鶴間を使えば賄えますという理屈、その根拠を教えてくれと言っているんですよ。では、どのぐらい鶴間公園であきができて、今まで西田を使っていた方々がどのぐらい使っていて、鶴間公園とどこで賄えるという、その根拠を教えていただきたいと先ほどから申し上げているんですけれども。
◎文化スポーツ振興部長(黒田豊) 繰り返しになってしまいますけれども、スポーツをする機会、する場の提供ということをふやす、整備していくという考え方でお答えをさせていただいたという形でございます。
◆25番(戸塚正人) 町田市はスポーツ振興計画でも、子どもたちがスポーツをする場が少ない、そういう環境がよくなくなっているというのがもう60%近いじゃないですか。ということは、それに対して真摯に向き合って、今活動されている、そういったスポーツをしている子たちには、やっぱり配慮をしないといけないんじゃないですか。計画と逆行しているんじゃないですか。だから、僕はずっと根拠を示してくれと言っているんですよ。
だって、現にそういったスポーツ団体が、もう活動に影響が出ているわけじゃないですか。もう募集もかけられないとか、これから例えば解散を余儀なくされましたなんていう団体がどんどんいっぱい出たら、振興計画に全く逆行した政策をとっているということになりませんか。だから、僕は言っているんですけれども、最後にそこの見解だけ教えてもらえますか。
◎文化スポーツ振興部長(黒田豊) スポーツ推進計画のところでも課題になっております子どもたちのスポーツの場の減少ということにつきましては、公のスポーツ施設というのを整備していきまして、お子さんたちもそうですが、誰でもが使えるスポーツ施設というのを整備していくという考え方を進めていきたいというふうに考えております。
◆25番(戸塚正人) 最後にしますけれども、このまま市のほうはこれまでとおり、いろいろ見つけて、そこで使ってくださいというのを努力するということなんでしょうか。
あと、鶴間公園が使えるという根拠は、最後に、さっきから何回も聞いても答弁が来ていないですけれども、そこの部分だけは教えてもらえますか。どうするつもりなんですか。今困っている方々を助けるつもりはないんでしょうか。ほかにいろいろ企業とかを見つけてもらっているのはすごく助かっているんですけれども。
◎文化スポーツ振興部長(黒田豊) スポーツする場につきましては、企業とか大学が企業連携ということでご協力いただけるように、こちらのほうでもいろいろ調整を図っているところでございます。市民がスポーツする場を充実させるためのスポーツ施設の整備というのを進めていきたいというふうに考えております。
◆25番(戸塚正人) 恐らくずっと同じ答弁が来るんでしょうから、もうやめますけれども、いずれにしても、今の文化スポーツ振興部の答弁のままやっていたら、青少年スポーツが衰退していく施策になると私は思います。なので、そのようなことがないように、もう1度この問題に向き合っていただいて、その対策を講じていただきたい、これは切にご意見を申し上げまして、お願い申し上げまして、この問題については終わりにさせていただきたいと思います。
最後に、子どもたちの安全環境ということで、この間、結構な方々が質問をしていますので、正直触れないように質問しますというのも難しいので、1点だけお伺いをさせていただきたいと思いますけれども、子どもたちの安全環境の確保の予算、これまでのいろんな議員の議論を聞いていますと、小学校、中学校についてはいろいろ通学路の危険箇所とか、定期的に情報収集して対策をしていただいていると思いますけれども、保育園のほうはまだまだこれから課題が多いのかなというところで、そういった意味では、これから本当に本格的に通学路とか散歩の箇所などの対策をとるというと、一定の予算が必要なのかなと思っておりますけれども、その辺の今後持続可能な通学路とか、そういった子どもたちの安全確保のための予算確保というのはどのようにお考えでしょうか。
◎道路部長(福田均) 市では、道路管理者として道路を利用する全ての人が安全に通行できるよう、必要な箇所にガードレールや車乗り入れ防止柱、滑りどめ舗装、グリーン舗装等を施工するために予算を確保してまいります。引き続き、必要な予算を確保しまして、適切に安全対策を行ってまいりたいと考えております。
◎学校教育部長(北澤英明) 通学路における子どもの安全確保ということでお答えいたします。
教育委員会では、防犯ブザーや反射板つきランドセルカバーの購入、また、配付に係る費用や通学路の防犯カメラに210台の電気料や保守点検などの維持管理費用、横断旗の購入費などの予算により安全確保を行っております。これらの予算につきましては、引き続き確保する努力をしてまいりたいと考えております。