[ 令和 元年12月定例会(第4回)-12月10日-06号 ]
◆25番(戸塚正人) それでは、通告に基づきまして、町田市の災害対策について、2項目め、南地域の諸課題について、一般質問を行います。
まずもって10月の台風第19号を初め、昨年来、立て続けに起きました台風、豪雨などの風水害で被災された皆様方に、心からお見舞いと一日でも早い復興を心からお祈り申し上げます。
今回の10月に起きました台風第19号におきましては、観測史上最も大きな台風という大型な台風でありまして、全国各地で多大な被害をもたらしました。特に今回の台風は関東圏にも多くの被害が起きました。多摩川の氾濫、八王子市、相模原市でも多くの土砂災害が起きておりました。町田市でも、人的被害はなかったものの、全市的に見れば土砂災害が19件、倒木や道路冠水なども多く起きたということです。
思えば、毎年のように観測史上最大と言われる台風や豪雨が発生しておりまして、これからの時代は毎年、同規模の風水害が起きる可能性があるということを想定して、防災・減災対策を行っていく必要があると考えます。
この間、特に千葉県を含め関東圏の被害状況を報道などで見ておりますと、改めて事前の市民に対する避難などの周知徹底、そして被害状況をいち早く把握することがまずは必要であると痛感をしました。
そこで、質問いたします。
(1)今回の台風第19号などの風水害による被害状況はどの様になっているのか。また、被害状況をどの様に把握し、課題などはあったのか。
(2)災害廃棄物などの処理については、どの様になっているのか。
(3)雨水対策について、どの様な対策が今後必要になると考えているのか。
(4)洪水ハザードマップについて、町田市役所が浸水対象地域になっていますが、浸水が起きた場合にどの様な影響が想定されているのか。
次に、南地域の諸課題についてですが、いよいよ11月に南町田グランベリーパークがまちびらきをし、毎日、盛況にスタートしました。また、今月にはスヌーピーミュージアムも開館し、さらに南の玄関口としての発展が期待できるだろうと考えております。
しかしながら、南地区にはまだまださまざまな課題があり、一番の課題は土地が少ないという根本的な要因が挙げられますが、鶴間公園のスポーツフィールドも開設されましたが、まだまだスポーツをする環境が少ないのも事実ですし、保育園も足りず待機児童も多くおります。アップダウンの多い地区では、交通不便地区もあります。そういう意味ではまだまだ南地域の発展には課題があると考えるべきだろうと考えています。
そこで、今回は以下の3つについて質問いたします。
(1)町田駅から南町田グランベリーパーク駅ルートの路線バスについて増便に関する現況はどうか。
(2)南町田病院や成瀬総合体育館などへのアクセス向上、そして買い物難民などへの対策をどの様に考えているか。
(3)南町田グランベリーパークのまち開きを終えて課題などはあったか。
以上、壇上からの質問といたします。
◎市長(石阪丈一) 戸塚議員のご質問につきましては、担当からお答えを申し上げます。
◎防災安全部長(篠崎陽彦) 項目1の町田市の災害対策についての(1)と(4)についてお答えいたします。
まず、(1)今回の台風第19号などの風水害による被害状況はどの様になっているのか。また、被害状況をどの様に把握し、課題などはあったのかについてでございますが、令和元年台風第19号は、2019年10月12日土曜日午後に町田市に最接近しました。総雨量は相原小学校の雨量観測地点において452.0ミリメートルを、最大瞬間風速は八王子観測所で20時30分に20.4メートル毎秒を観測しました。
市内の主な被害状況については、人的被害はなく、倒木29件、土砂崩れ19件、道路冠水8件などとなっております。風水害時の被害状況の把握については、警察、消防、自衛隊、消防団、ライフライン事業者などの関係機関とも連携して随時情報共有を行い、提供された情報は災害統括班と情報統括班が町田市防災情報システムに入力し、情報共有できる体制となっております。
各対策部の職員が現場で把握した情報や市民などから直接受け付けた情報も、同様に町田市防災情報システムに入力を行っております。入力された情報は、情報統括班が集約し、リアルタイムで災害統括班及び各対策部で情報共有することが可能となっております。
台風第19号の対応時には、同様の手順で被害状況の把握をするとともに、情報共有を行いました。そのため、被害情報の把握と庁内の情報共有につきましては、大きな問題はございませんでしたが、今後もシステムの操作訓練や図上訓練を通し、職員の習熟度をさらに上げることを課題として取り組んでまいります。
次に、(4)洪水ハザードマップについて、市庁舎が浸水対象地域になっているが、浸水が起きた場合にどの様な状況が想定されているのかについてでございますが、2019年、ことし11月からホームページで公開している町田市洪水ハザードマップの想定雨量は、境川流域で総雨量710ミリメートル、時間最大雨量170ミリメートル、鶴見川流域で総雨量792ミリメートル、時間最大雨量163ミリメートルとなっております。この想定雨量は想定し得る最大規模の降雨で、これは1000年に1度発生する規模とのことです。
新しい町田市洪水ハザードマップでは、浸水深3メートルから5メートルと想定される場所に市庁舎は立地しております。
◎環境資源部長(荻原康義) 項目1の(2)の災害廃棄物などの処理については、どの様になっているのかについてお答えします。
2011年3月の東日本大震災など全国各地で発生している自然災害を踏まえて、災害廃棄物の適正かつ円滑な処理の実施と迅速な復旧復興を図るため、環境省が2014年3月に策定した、そして2018年3月に改定いたしました災害廃棄物対策指針、それから東京都が2017年6月に策定した東京都災害廃棄物処理計画、これらを参考にして、市では2019年3月に町田市災害廃棄物処理計画を策定いたしました。
災害が発生した場合、災害廃棄物の発生量を推測して計画で定めている公園などの候補地の中から災害廃棄物の仮置き場を選定いたします。生活する上で支障になる瓦れきなどの障がい物は、市内建設業者などと協力し、除去作業を行い、清掃工場で処理できない分を仮置き場で一時的に保管することになります。
また、市民の皆様に対しては、生ごみなどの生活ごみと家具や家電などの災害廃棄物の分別を徹底していただくようお願いしてまいります。あわせて、災害廃棄物の出し方については、仮置き場の設置状況や搬入方法などを周知してまいります。このような取り組みを通じまして、町中に災害廃棄物があふれることを防ぎ、生活衛生を確保していきます。
◎下水道部長(野田好章) 項目1の町田市の災害対策についての(3)雨水対策について、どの様な対策が今後必要となると考えているのかについてお答えいたします。
各地で大雨による浸水被害が発生している原因の1つとしましては、都市化が進み、雨水が地中に浸透する量が減っていることから、大雨の際は河川や下水道管へ直接雨水が流れ込み、洪水や道路冠水、家屋の浸水などを引き起こしていることが挙げられます。
現在行っている雨水対策といたしましては3つございます。
1つ目は、公共施設である道路や公園及び学校施設などの整備を実施する際には、特定都市河川浸水被害対策法に基づいて貯留槽や浸透施設、透水性舗装などを設置しております。
2つ目は、民間事業に対しましては町田市宅地開発事業に関する条例、町田市中高層建築物等に関する指導要綱などにより、雨水流出抑制施設の設置を定めており、雨水流出の抑制にご協力をいただいております。
3つ目は、個人の住宅におきましても、雨水を地面にしみ込ませ、少しずつ時間をかけて河川へ流出していくことができる雨水浸透設備の設置をしていただくため、町田市雨水浸透設備設置事業補助金制度を設け、雨水浸透整備の普及に努めております。今後もこれらの取り組みを進め、雨水対策を図ってまいります。
◎都市づくり部長(神蔵重徳) 項目2の南地域の諸課題についてにお答えいたします。
まず、(1)の町田駅から南町田グランベリーパーク駅ルートの路線バスについて増便に関する現況はどうかについてでございますが、町田駅と南町田グランベリーパーク駅を結ぶ町89系統の増便に関しましては、繰り返しバス事業者に対し申し入れを重ねておりますが、いまだ実現に至っていない状況でございます。実現に至らない原因は、運転士不足が深刻化しているためであるとバス事業者から聞いております。引き続き、バス事業者に対し増便の申し入れを続けてまいります。
次に、(2)の南町田病院や成瀬総合体育館などへのアクセス向上、買い物難民などへの対策をどの様に考えているのかについてでございますが、現在、町田市便利なバス計画に基づき、地域、事業者、町田市の3者が協働して新たな公共交通サービスの導入を進めております。南地域では、つくし野地区、高ヶ坂・成瀬地区におきまして、地域組織と協働で検討を進めておるところでございます。両地区とも、2020年2月からタクシー車両を用いた小型乗り合い交通の実証実験運行を実施する予定でございます。今後も、これらの取り組みについて引き続き実施してまいります。
次に、(3)の南町田グランベリーパークのまち開きを終えて課題などはあったかについてでございますが、まちびらき後の道路渋滞が大きな懸念事項でございましたが、車両誘導の優先順位づけや入庫待ちを徹底して禁止する運用など、渋滞を抑制するための最適な方法を逐次工夫しながら、駐車場運営を行っているところでございます。これまでのところ大きな混乱はなく、運営を続けていると捉えております。
一方、大型バイクの駐車環境が十分でないとの声を受けており、特に週末などの来場を踏まえまして、バイク駐車場の拡充について検討しているところでございます。
今回オープンした公園、商業施設、パークライフサイトとも、新しい施設を多くの皆さんに楽しんでいただいているものと考えております。今後とも気になる点、改善すべき点などについてお声をいただいた際には、全ての関係者で逐次情報を共有しながら、よりよい運営につなげてまいります。
◆25番(戸塚正人) ありがとうございます。
それでは、議席より再質問をさせていただきますけれども、ほかの議員が2項目とも相当質問されていますので、余り重複しないようには質問したいと思いますので、よろしくお願いします。
先ほど壇上でもお話ししましたとおり、今回、昨年ぐらいからですか、豪雨とか台風の被害が全国各地でありまして、その報道を見ておりまして、まずは一番肝心なのは、自治体として被害の全容をいち早く把握することであるなということを認識したところであります。
そういった意味で今回の台風19号につきましては、それなりに早い段階で逐一情報が入ったということで、それはすごくよかったんじゃないかなと思うんですけれども、1点だけございまして、うちの地域でもそうなんですけれども、地域にお住まいの方は何か被害があった場合に、町内会長とか班長の方とかに相談の連絡が結構頻繁に来るんですね。
以前、私の父も町内会長をやっていたときに、やはり台風が来るとすごく電話が鳴るんですね。それぐらい、あそこがこうなったから、どこに連絡したらいいんだとかというのがすごく、そういった意味では町内会・自治会が情報収集の窓口に実際はなっている部分もあるんじゃないかなと思いまして、そういった情報もしっかり吸い上げられるシステム構築を拡充していただけないかなというところがありますので、それが1点、再質問とさせていただきます。
もう1点が、これも同様なんですけれども、避難のタイミングです。うちの地元なんかも、近くの集会所をまず開設するように町内会のほうでしているんです。それのタイミングとか、今、町田市のほうでいろいろ通報をしていただいていると思うんですけれども、避難してくれと避難誘導の警報をしていただいていると思うんですけれども、それを聞いたときに、行こうかどうか迷ったときに、やっぱりこれも地域の町内会とかに相談が来るんですよ。どこに行ったらいいんだとか、そういったものが来るんです。
そういったところも鑑みて、しっかり地域と連携をとってもらいたいなというところがあるのと、今回も含めまして、以前からなんですけれども、これはいいことなんですけれども、立て続けにあれだけ鳴りますと、いつ行ったらいいんだという方が、結構そういった市民がクレームとして来るのも事実なんです。
狼少年じゃないんですけれども、初めは立て続けに来ていて、本当に避難しなきゃいけないというときに避難しないというパターンも、これから出てくるんじゃないかなと思っていまして、それで今回、台風19号のときに川沿いに避難場所に避難する最中とか、避難場所から1回自宅を見に行ったときに流されるケースが、相当人的被害の要因の中で多かったのかなというところがありまして、その辺の対策というか、何かできる部分があれば教えていただけないかなというところです。
◎防災安全部長(篠崎陽彦) まず、今の町内会・自治会との連携でございます。これは情報のお話も、あと会館を避難する場所として活用していただいているということもございますが、同じようなことが町田市町内会・自治会連合会会長から、今後に向けて話をしていただけるということも言っていただいておりますので、そのあたりはしっかり話をして連携をとっていきたい。それが議員のご質問にもございました町内会・自治会の会長さんがお問い合わせを受けたときの対応にもつながると思いますので、しっかりやっていきたいと思います。
あと、町田市では近隣のほかの市と比べて早目に避難に関する情報を出していまして、この早目に出そうと決めたときから、実は狼少年的な話というのは気をつけなければいけないなということがございました。これは国も、そういったことをそれぞれ出したほうがいいと言っているんですけれども、だんだんなれてしまって、本当に避難が必要なときに避難されないということがあってはいけませんので、そのあたりも、これから風水害に関して市民の皆様にお知らせするときにはしっかりとお伝えしなければいけないなと思います。
最後に、1度避難はしたけれども、1度ご自宅に戻るだとか、お近くの川、水路を見に行って被害に遭われた方というのは、たしかに全国的にことしの台風以外でも報道されるところでございます。そういったことも町田市民の方にもぜひ注意していただきたい点として、これからもしっかりお知らせをしていかなければいけないと思います。
◆25番(戸塚正人) 本当にそうだなと思いまして、東日本大震災のときも、たしかあそこは余震で1回1週間前かなんかに地震があって、そのときに津波がほとんど来なかったので、本震のときに逃げなかったという方が相当数いたというのも、被災地でいろいろ話を聞いているとあったので、そういったことがないように何かしらの工夫が今後必要なのかなと思いますので、その辺はよろしくお願いしたいなと思っております。
続きまして、今回、町田市内でも土砂災害の被害が19件ほどあったということで、土砂災害の関係で再質問をさせていただきたいと思います。
今回、私も、去年もさせていただいたとおり、土砂災害の危険区域に該当している市有地とか土地の所有者が不明な土地があって、そこに対する対策はしっかりしたほうがいいんじゃないかと再三本会議でも提案をさせていただいているんですが、今回これだけ台風の被害が出たということで、このタイミングで、この機会にしっかり市有地の安全点検というんですか、あと所有者が不明な土地については、調査して点検をしなければいけないところにはしっかり対策を打つ必要が私はあるんじゃないかなと。そういった意味では、今回の土砂災害が19件出たというのは、ある意味で今後こういったことがないように、そういった対策が必要なんじゃないかと私は思っております。
昨年の6月に質問されたときに、防災安全部と道路部だったかな、土地所有者が不明な土地の調査を東京都と連携してしていきますということと、道路に対する点検の部分を継続してこれからもやっていくということだったんですけれども、その調査結果の部分についてはどうなっているのか。そして、今後の考え方についても同じく教えていただけますか。
◎防災安全部長(篠崎陽彦) 私のほうからは、東京都と連携をして所有者がはっきりしない土地のことについてお答えいたします。
平成30年第2回定例会だったと思いますけれども、議員からご質問をいただきまして、そのときに所有者不明といいますか、登記上の所有者に連絡をとっても連絡がつかないという土地につきまして、東京都から情報提供いただけるかどうか協議をいたしますとお答えしました。
町田市内の土砂災害警戒区域等の指定につきましては、2012年度から2018年度までに全て指定が完了いたしまして、その際に得た情報につきましては東京都のほうで各市に提供することを目的としていなかったので、件数についても提供が難しいという回答が来ております。
ただ、町田市としては、その情報は必要だということはお伝えしてありまして、そのことにつきましては東京都側としても理解をしていただいておりまして、2020年度から既に指定済みの警戒区域等につきまして見直しを随時していくわけですけれども、そのときに得た情報につきましては、提供していただける方向で協議をしていただくということになっております。
◎道路部長(福田均) 道路に面します斜面、擁壁の調査を2015年度から進めておりまして、道路区域との高低差が3メートル以上の斜面や擁壁を対象に抽出作業を約1,000カ所行っております。未抽出、まだできていない南地区の調査で調査のほうは完了いたします。調査の後、構造物の有無であるだとか、あとは換地、民地などの仕分けを行いまして、対象物の健全性確認や点検方法、ヒントなどを検討いたしまして、長寿命化計画を策定していく予定となっております。
◆25番(戸塚正人) ありがとうございます。ここに来て随分進んできたなというところなんですけれども、土地の所有者が不明な土地に関しましては、前にも議論があったとおり、恐らく区域に指定されたところ、所有者がわかるところというのは市のほうにも来ていると思うので、逆に言えば、そこが不明なところというのがまさに所有者が不明な土地の可能性が高いということで、調査の仕方は幾らでもできるんじゃないかなと思うので、そこの部分については早急にしていただきたい。
そこに対する対策については、全国的にほかの事例を見ても、所有者が不明なところが土砂災害で崩れたりするケースは多くあるそうです。ふえてきているということで言われていましたし、結果的に所有者が不明なので最終的に復旧工事をするのは自治体だというところもあると思うので、それであれば早目に点検をした後に対策をとるのが私は賢明ではないかなと思いますので、ぜひ早急に対策を考えていただければと思います。
ちなみに今、道路部長が言われていた対策の計画というんですか、そこの部分についてはいつぐらいにできそうなんでしょうか。
◎道路部長(福田均) 今残っております南地区の調査なんですけれども、これを来年度、2020年度に行います。この調査が終わった後、速やかに現地確認、点検計画などの長寿命化計画を立てていきたいというふうに考えております。
◆25番(戸塚正人) ありがとうございます。ぜひ早急に対策をしていただけることをお願い申し上げます。
続きまして、(2)の災害廃棄物の件に移りたいと思いますけれども、今回、特に台風19号、そしてその前の台風のときに、いろいろ報道で見ていた中で私もすごいなと思ったんですけれども、皆さん洪水で被災された後に家を片づけるのに、みんな家の前に家庭の廃棄物をどんどん山積みにしていく場面がありました。
その後、近隣の公園が山積みになった状態の映像が多く流れていて、町田市でもこの規模の災害が起きた場合に、同じことがやっぱり起きるのかなということを懸念していたんです。そんな中で、ことし、町田市では災害廃棄物の処理計画を立てていただいたということで、この中にも基本方針のところに、仮置き場については適正に配置をしていくというところがうたわれておりました。
そんな中で実際にこの計画を見てみると、各地域にどれだけ仮置き場があるかというと、これは優先度AとBと分かれておりまして、Aの部分に関しては町田地区で藤の台球場1カ所、南地区で成瀬コミュニティセンター1カ所、鶴川地区は多くて6カ所ですか、忠生地区が3カ所、堺地区が3カ所ということで、適正に配置できるのかというのはなかなか難しい状況なのかなというところがあります。
優先順位のBにいくと、それぞれ町田地区も4つにふえていて、南地区もプラスアルファ7件あるんですけれども、こちらについてはもともと応急的な仮設住宅が建つ予定の用地に指定されているために、恐らく優先度合いが低いということで、事実上、優先度Aの仮置き場というのがそれぞれ町田地区と南地区と1カ所ということで、到底普通の家庭の被災された方々がごみを出すとなったら、多分実際に被災された方々は、例えば私は金森ですけれども、わざわざ成瀬コミュニティセンターまでごみを持っていけるかどうかというところがすごく問題じゃないかなと思っておりますけれども、こちらの仮置き場の適正配置がこれでなされているのかどうか。
あと、実際に災害が起きたときに、こういった災害廃棄物がしっかり適正に処理できるのかというところを教えていただけますか。
◎環境資源部長(荻原康義) 仮置き場の候補地のお話の件ですけれども、最初に答弁させていただいた町田市では町田市災害廃棄物処理計画というのをつくっておりまして、その中に仮置き場の候補地となり得るところを優先度別に掲げております。優先度Aと優先度Bというご紹介をさせていただきました。こちらのほうで市有地の中、町田市有地を基本として市内全域で31カ所、面積にして38万4,700平米を候補地として挙げております。
議員ご指摘のとおり、各地区適切な面積が候補地になっているかという点については非常に難しい点もございまして、町田市ですとか国ですとか、都有地をまずは基本的に調査して優先候補地を挙げております。これから実際の被災も考えまして、どこに空き地があって、民有地などもどこかもし使えるところがあれば、候補地に挙げていって適正な配置、配分を考えていかなければならないと思っています。
この処理計画の次に、実際に行動マニュアルというものもつくらなければならなくなってきておりまして、このマニュアルの策定を進める中で、適正な仮置き場の候補地というのももう1度検討していきたいと思います。
◆25番(戸塚正人) ぜひそうしていただきたいと思います。これからマニュアルを策定するということで言われておりました。ぜひ仮置き場の部分は、特にごみがそのまま長時間置いてあると、当然粉じんもすごいですし、臭いも出てくるというところで、生活をする上での衛生的な問題というのも非常に出てくるすごく大きな問題ではないかなと思いますので、ぜひここの部分についてはしっかりとしたマニュアルの中に盛り込んでいただきたいなと思っております。
もう1つ、廃棄物の処理計画の中で1点だけ疑問に思ったところがあったので教えていただきたいんですが、今回、この処理計画の想定の中では、多摩地域の直下地震が想定されておりまして、想定災害廃棄物の量が140万トン、3年以内に処理しますよとなっていて、これは全壊、半壊が5万棟分ぐらいの多分災害廃棄物の量になっていると思います。
例えば、これは洪水ハザードマップ級の水害が起きた場合というのは、この廃棄物の量というのはどういうふうになる想定になっているのか、そこの部分は教えていただけないでしょうか。
◎環境資源部長(荻原康義) 今、議員がおっしゃったように、市のほうで今処理計画をつくっている想定は地震を想定しております。これは今後30年以内に発生する確率が70%と高い多摩直下地震というのを被害想定として用いているわけで、風水害、河川の氾濫によった災害の想定というのは、災害廃棄物については現在まだしていないんですね。
ですから、地震は市内全域に起きるという前提でこの大きさを考えておりますので、水害についてはまだ想定をしていないというところです。
◆25番(戸塚正人) そうなんですね。今回、何でこの台風の項目の中でやったかというのはそこで、地震の対策としては廃棄物計画とあるんですけれども、風水害の被害想定というのがなされていないんです。ぜひこの風水害用のというか、その辺を想定した処理計画というのもしっかり想定しておくべきじゃないかと思うんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。
◎環境資源部長(荻原康義) 先ほど私のほうから紹介させていただきました廃棄物処理計画の実施マニュアル、まずは地震に対する実施マニュアルをつくりながら、水害などもあわせた計画になるのか、また別に想定したほうがいいのか、そういったところも含めて検証していきたいと思います。
◆25番(戸塚正人) ありがとうございます。ぜひそうしていただきたいなと思います。
今回の報道で見てのとおり、水害というのも床上浸水しただけでもほとんど1階は住めない状態になっちゃうんですね。そうすると、そこの家にあった家具とか、そういったものというのは使えないものが多くなるし、それだけ災害廃棄物として出てくるんじゃないかと思うので、それであの報道の量ですから、地震のときと風水害のときというのは、両方並行して想定しておくべきだろうなと私は思いますので、ぜひそこの部分についてはご検討いただければなと思います。
それでは、廃棄物の対策については以上になりまして、続きまして雨水対策についてです。
ご答弁で特定都市河川浸水被害対策法に基づき、公共施設や学校など、さまざまな部分で浸透施設とか、そういったものを設置していただいているということですけれども、これは基本的にはどのぐらい市内では対策をとられているものなんでしょうか。例えば新設のものが多いとか、そういった流れがあるんでしょうか、教えてください。
◎下水道部長(野田好章) 流出抑制につきましては、先ほどご説明したとおり、公共施設、それから民間事業者があります。ちょっと細かい話になりますが、公共施設ですと例えば相原駅西口の広場、それから金森の都市計画道路3・4・34号線など道路事業ですね。そこに貯留槽1カ所、それから浸透施設3カ所、また薬師池公園西園、それからウェルカムゲートなどの公園整備についても浸透貯留槽3件、浸透施設2件、それから学校、ここの市庁舎につきましても貯留槽が12件、まとめてですけれども、なお、学校施設などにつきましては、ためた雨水についてはトイレの排水に利用しているというふうに聞いております。
また、民間事業の実績については、2018年度実績になりますが、開発行為で84件、中高層で33件、それから私ども下水道部で先ほどご紹介した補助事業につきましては、2016年度から始めまして、残念ながらまだ8件ということになっております。
◆25番(戸塚正人) 今の話を聞いていても、どちらかというと新規事業というんですか、そういった部分がこれから例えば工事に入るときに、そういったものをつけてくださいよというパターンが多いのかなと実績を見ていて思うんですけれども、逆に言うと、1つ公共施設で考えた場合に、どのぐらいの施設にこういった浸透施設がちゃんと設置をされているのか、そういったところのパーセントで構わないんですけれども、どれぐらい設置されているものなのかというのを教えていただきたいと思います。
あと、少し調査のほうも難しいのだと思うんですが、民間の建物については大体どのぐらい浸透施設というのが設置されているのかというのはわかりますでしょうか。浸透性ですね。教えていただきたいと思います。
◎下水道部長(野田好章) 2点いただきました。
まず、基準的には、宅地開発以外の土地に伴うということで一定規模、これが1,000平米以上となりますから、都市計画道路を50メートルつくるだとか、そういうのは単純に幅掛ける長さですから、ほぼ該当になりますし、公共施設についても1,000平米以上のものは多いとなりますので、新規の部分については全て該当になると思います。
ちょっと調べてみましたところ、全部で、私ども市のほうで公共施設としてやっている事業としては、まとめてというところもありますが、18案件ございます。それは先ほどご紹介したとおり、道路、公園、それから学校、公共施設ということになっております。一番初めに始めましたのは平成16年ですので、2004年から事業をして、現在も粛々と新規のものをやっているということになっております。
それから、民間建物の今の量というのが、大分前からやっておりますので、ちょっと私のほうで今手元には持っていない状況です。申しわけございません。
◆25番(戸塚正人) せっかく行政で施策としてやっているものなので、それの設置率というんですか、そういったものはしっかり出しておいたほうがいいんじゃないかなと思うのと、実際に各公共施設とか民間につけてもらうのも含めまして、どのぐらいの雨水の流出抑制の効果があるのかというのは、その辺は検証しているんでしょうか。
◆25番(戸塚正人) この辺の検証はすごく必要だと思うんですよ。世界的にも公共の施設をつくって雨水対策をするというよりかは、雨水を川に流さない施策という方向にシフトチェンジしてきているんじゃないかなと僕も、東京都も結構グリーンインフラにこれから力を入れると言っていますし、そういった意味で、そういった調査というんですか、検証はこれからはするべきだろうなと思いますので、ぜひその辺はしていただけるようにお願いしたいと思います。
もう1つ、今グリーンインフラのお話をさせていただきましたけれども、今回、南町田のグランベリーパークのパークライフサイトにつきまして、LEED NDのゴールド予備認証証を取得されましたね。私がこれで着目すべきは、グリーンインフラを生かしたランドスケープデザインということで、雨水浸透機能としてエリア全体で浸透性舗装やバイオスウェルを採用した。バイオスウェルの象徴としてデザインされたレインガーデンを整備したというところが、私もすごくこの取り組みはいいなと思ったところなんです。
せっかくこうした実績をつくったわけですから、こうした雨水浸透のための検証としてぜひ使ってもらいたいなと思っていまして、これの実績が出れば、ほかの公共施設とかでも使えるし、今の既存の建物等でも十分対応できるようなものになるんじゃないかなとも思っています。バイオスウェルというのは、いわゆる雨水管理計画という部分で、それを今回は象徴としてデザインされたレインガーデンをつけたということで、こういった取り組みであれば見た目もそんなに――そんなにというか、逆に植物を植えて、そこをそういった施設にできるので、見た目もいいですし、今の既存の民間を含めて建物にも採用できる、応用できる計画じゃないかなと思っています。そういった意味で、今回のLEEDの認証を得たということで、ぜひこういった検証もしていただきたいなと思うところなんですけれども、いかがでしょうか。
先ほど答弁にありましたとおり、個人宅に対する雨水浸透ますの助成制度もほとんどもう使われていないんですね。僕も毎年決算で言っているんですけれども、使われていないんですよ。だったら、こういったレインガーデンのような形にすれば、もしかしたら見た目もいいから、採用してくれるご自宅もあるかもしれませんし、そういった検討をしないと、なかなか伸びてこないんじゃないかなと思うのと、今まで町田市でも実績があったので、雨水タンクに切りかえるという取り組みも私は並行して必要なんじゃないかなと思うんですけれども、この部分についてのご意見をいただければと思います。
◆25番(戸塚正人) これで最後にしますけれども、いずれにしましても、川に水を流さない施策というのは、国とか東京都頼みじゃなくて、町田市でも積極的に取り組むべきじゃないかなと思っております。
そういった意味で再度申し伝えますと、先ほどの南町田のせっかくLEEDの認証を取ったのであれば、そういった検証の仕方もしっかりするべきなんじゃないかなと思いますので、ぜひその辺についてはよろしくお願いしたいと思います。
それから、雨水タンクについては、東京都の補助条例を見ても、必ずしも雨水タンクはだめだと言っているわけじゃないんですね。設置が困難な場合とか、その他の条件がある場合は仕方がないという書かれ方、補助対象とすると書いてあるので、ぜひそういった並行したやり方も検討してみていただきたいなと思います。
それでは、雨水に関してはこちらで終わりまして、最後に庁舎の関係なんですけれども、今回台風19号で、SNSで実はこのハザードマップで庁舎が浸水の対象になっているエリアの写真が結構上げられていまして、市庁舎は大丈夫なのかという意見が結構拡散されていました。私のところにも届きまして、確かに普通に市民から見たら、それは庁舎が浸水するというのは、まさかそうなっているとは思わないと思うんですよ。
そういった意味では、ハザードマップにもともとかかっちゃっていますよというのはわかるんですけれども、ちゃんと市民に周知をしたほうが僕はいいと思うんですよ。その理由としては、不特定多数の方が来庁するわけですね。だから、庁舎の近隣に説明すればいいという話ではないと僕は思うんですよ。ましてや駅から近いわけだから、何かあったときに市庁舎に逃げてくる人は必ずしもいないわけじゃないと思うんです。
そういった意味では、言い方は悪いですけれども、この庁舎は避難場所にはなり得ませんと、実際そうなんですから。だって、3メートルから5メートル、万が一の大雨が降ったときに、台風が来たときに浸水するんですから、それは避難場所にはならないんですよ。避難施設にはならないんです。
ただ、普通の市民というのは、それはわからないですよ。来庁していれば、そのままいればいいんだという話だし、近くにいればやっぱり逃げ込む人はいると思うんですよ。そういった意味で、もう少し周知をしっかりしたほうがいいんじゃないかと思うんですけれども、その見解を教えていただきたい。
1点、今回庁舎の中でどういう対応をするんだろうと思ったら、市庁舎の浸水対応マニュアルというのがあるんですね。1点だけちょっと疑問に思ったところがあったのでお伝えしておくと、ステップ1からステップ6まであって、その基準は正直ちょっとわからないです。どうなるとステップ1になるとかというのはよくわからないんですけれども、ステップ2になると、来庁者の方々に庁舎から避難をしてくれと促すと書いてあるんですよ。要は幾ら大雨が降っていても、ステップ2になると庁舎からほかの避難場所に行ってくれということだと思うんですけれども、その認識でよろしいのかどうか、以上2点、お伺いします。
◎防災安全部長(篠崎陽彦) 2項目のうちの1項目について私からお答えいたします。
確かに洪水ハザードマップをお配りしておりますが、市庁舎近隣以外の方は必ずしも市庁舎が浸水想定区域内というのはご存じない、余り意識されていない方もいるということも想定されます。また、市庁舎以外も市の施設で浸水想定区域にかかっているところもございますので、そういったことも含めまして、議員のご意見のとおり、お知らせすべきと思いますので、ちょっと工夫してみたいと思います。
◎財務部長(堀場淳) 市庁舎の浸水を想定した場合の影響とか対策についてというご質問だと思います。浸水した場合の影響としては、1階及び地下1階、当然1階部分には多くの市民の方の来庁が想定されておりますので、その方に危険が及ぶこと、あと地下については車両等を常時置いてございますので、そこの被害が想定されているため、この庁舎では市庁舎の浸水対応マニュアルに基づいて、浸水が想定される場合には、まずは市民の安全確保を第一、次に業務の遂行を図るため、重要書類の移送であるとかパソコン端末の移設、特に1階部分、ここの部分の対策を行っており、10月の台風第19号の際には、この市庁舎浸水対応マニュアルに沿った対応をいたしました。
◆25番(戸塚正人) いずれにしても、今さら何でこんなところに庁舎を建てたんだというのは僕は言いませんけれども、最悪の場合、この庁舎は浸水して孤立するわけですよ。そうなったときに、行政サービスというか、防災機能としてはどうなるんだろうと純粋に僕も心配なんですけれども、例えばそういうふうに浸水した場合に、災害対策本部というのは、それでもここに位置づけるとか、そういうことなんですか。大丈夫なんでしょうか、そこを純粋に最後に聞きたい。
先ほどの市民を庁舎外に誘導するというのは余りにも酷かなと。雨がやんでいるうちであれば、ほかの避難施設に誘導するというのもわかるんですけれども、大勢いる来庁者の方々を大雨の中、ほかの避難施設に誘導するというのも、それも余り現実的ではないのかなと思うので、そこの部分については検討してみていただけないでしょうか、最後にそこだけ。
◎防災安全部長(篠崎陽彦) この庁舎が浸水した場合の機能でございますけれども、一番重要なのは非常用の電源の確保でございます。この庁舎では、浸水想定としては最大ですと5メートルでございますが、そこより上に非常電源がございますので、災害対策本部機能といたしましては確保できるのかなと考えております。
あと、大きな災害というか、大雨が降って浸水が想定される際のあらかじめの避難誘導でございますけれども、避難施設の開設準備や避難に関する情報の発令を早目にしているのと同じように、大きな被害が出たり、あるいは浸水を想定する前にご案内すべきと考えますので、しっかりとそのあたりは徹底していきたいと思います。
◆25番(戸塚正人) ぜひよろしくお願いいたします。
済みません、時間もあれなので項目2が丸ごと再質問できていないんですけれども、意見だけ言わせていただきます。
(1)の路線バスにつきましては、いわゆる運転手不足ということで把握しております。以前も提案させていただいていましたが、例えばつきみ野駅行きとか鶴間駅行き、あそこの近隣を通るルートを何とか変更してでも増便ができないかどうか、検討していただきたいと思います。
あと、南地域のアクセス向上の対策につきましては理解いたしました。ただ、南町田周辺というのは意外とアクセスが悪くて、例えば南町田病院とかスーパーへ行くにも結構歩いていかないといけないところで、高齢者の方から結構要望があるんですね。そういった意味では、今までコミュニティバスみたいに地域でまず要望が出ないと検討に入らないというよりは、行政も、その辺の意見を聞いていただいて寄り添える部分があれば、小型乗り合い交通等の提案をぜひ地域のほうに逆にしていただくことも考えていただければなと思います。
あと、南町田グランベリーパークの課題については、渋滞の件で僕は通告をさせていただきました。実はうちの前の金森の道まで、とある1日だけすごく渋滞していたんですね。その日にグランベリーパークに行ったら、もう全然動かなくて30分たっても西田ぐらいまでしか行けないという状態で、結果的につくし野で車をとめて電車で行ったという1日がありまして、恐らくそれが毎日続いているんだったらクレームも結構来ているんじゃないかと思って通告したら、その日だけで、そんなに問題はなかったということなので、ぜひ今後も、そういった渋滞対策はしていただければなと思います。
終わります。